見出し画像

私が「抵抗なく使える」英語力を手に入れた勉強法と、英語を話す上で大切にしていること


北欧デンマーク🇩🇰に留学経験がある私ですが、過去に実践していた英語勉強法と、英語を学ぶ上で大切にしていることについてお話してみたいと思います。

まず前情報として、デンマークは公用語はデンマーク語で第二外国語として英語を話します。

私は8ヶ月間デンマークの「フォルケホイスコーレ」という全寮制の学校にて、陶芸とガラス工芸を専攻に留学していました。
専攻のクラスの他にデンマーク語や英語の授業などもあり、授業は両方の言語で行われます。

(*フォルケホイスコーレについては、こちらの記事で詳しく書いてます)


デンマーク人は英語が上手なため、基本的に英語で問題なく生活でき、実際私も日常会話はほぼ全て英語を使っていました。


それではまず実際の私の英語力についてお伝えし、留学前から実践していた勉強法と、留学終了後、そして現在でも英語を学ぶ上で大切にしていることについてお話していきたいと思います。



 【私の英語力】 ペラペラではなくても、コミュニケーションツールとして抵抗なく使える英語


英語を勉強する目的はさまざまかと思いますが、私にとって英語は
「抵抗なく使える」ことが大事だと思っています。

「抵抗なく」というのは、英語を話すことに恐れを感じず嫌だと思わないこと、英語を話すことが楽しいと思えることです。


「英語勉強法について話します!」というこの記事を書いている私の英語力がどのくらいかと言うと、実際そこまでレベル高くありません。笑

高校までは海外に興味はあったものの英語は苦手な方で、大学に入り思いがより強くなり、本格的に勉強し始めました。

最後にTOEICを受けたのはデンマーク留学前の5~6年ぐらい前ですが、その時は770スコアぐらいでした。このぐらいのスコアは「ある程度複雑な文章の英語を使える」レベルだそうです。(履歴書に書いてアピールしてOKなレベル)

当時TOEICで良いスコアを取るために勉強していた時は、このスコアに満足せず「850は取らねば!」と思っていました。英語が得意な人からすれば700点台は大したことはないと思っていたからです。


しかしその後デンマークで8ヶ月間生活し、英語を話すことに対する抵抗感がなくなっていき、英語をテキストを使って「勉強」することはなくなりました。

英語を使って生活するうちに、これまでの文法やルールがわかっていれば勉強しなくても自然に英語が伸びていくことを実感していったのです。

実際その後も外資系企業に勤め英語をビジネスの場で使うこともあったり、今もプライベートで英語でのメッセージのやりとりをしています。



もちろんもっと英語が好きで、ネイティブのように流暢に英語を話すことを目標にしている方もたくさんいると思います。

でも私のように「ある程度話せて、英語に抵抗がなくなってコミュニケーションツールとして使えればいい」という人も中にはいるんじゃないかと思います。

例えば知り合いに外国人がいたり、外国人と仲良くなりたいと思っている人。
社会人になってから英語に興味を持ち始めたけど、忙しくてあまり勉強する時間がとれない人など。


そういう方がいれば、ここでお話する勉強法を「こういうアイデアもあるんだ」という気持ちで見ていただけたら、そして何か参考になることがあれば吸収してもらえたら嬉しいです。



◆ まずは中学校レベルの文法をマスターし、単語帳「データベース」を7500単語覚えた

いきなりハードルが高い・・・と思うかもしれません。
しかしここで英語の基礎を作っておいたことで、後々勉強をしなくても英語が自然に上達していくようになりました。

なぜ中学校レベルの文法が大事かというと、日常の英会話ではほとんどこのレベルの文法で成り立っているからです。

例えば、現在形・過去形・過去完了形・未来形などの時制は日本語でも会話で常に使いますよね。英語でも常にこれを駆使して話しているので、ここをマスターするだけでもかなり会話力が上がると思います。

英語の時制は以前は苦手でした。時間軸って日本語で説明されても難しいですよね。
はじめテキストで勉強する時は理解できたのかどうかわからなくなりますが、英会話を聞いたりやっていくうちに慣れます。考えなくても自然に使い分けれるようになります。なぜかというと、会話中は常に使っているからです。



そして文法と並行して、とにかく単語を覚えました。
今思えば使わない単語も勉強していましたが、はじめは何が必要かは考えず、とりあえず単語帳をマスターすることを目標に覚えました。
この時、動詞の過去形や過去分詞も合わせて覚えていきます。

そして7500単語ぐらい覚えると、そのあとからは初めて聞く単語があってもスペルや過去形・過去分詞形までだいたい予測できるようになりました。
考えなくても勝手に予測できるような感覚で、単語をたくさん覚えたことでスペルや変化形の法則が自然と体に身に付いたのだと思います。

ちなみに「happy=幸せな(形容詞)」「happiness=幸福(名詞)」というようにも言葉は形が変わりますが、その変化形も自然に予測できるようになります。
(※もちろん間違えることもありますが、「こんなスペルかな?」という予想ができます)


暗記は地味な作業ですが、ひたすら紙にスペルを書いて覚えました!
コツコツ作業が好きな方にはそんなに苦じゃないと思います。



◆ 好きな洋画や洋楽をシャドーイング

これはリスニングが特に苦手だった頃、英語のサウンドやリズムに慣れたいと思いやっていました。

シャドーイングとは、
音を流しながら自分でも発音を重ねてリスニング&発音の練習をする方法です。流れる音を追いかけながら発音するため、若干自分の声は遅れるので「シャドーイング(Shadowing)=影」になります。

映画は一つ特にお気に入りのものを繰り返し見ていました。
これで勉強する人も結構多いんじゃないかなと思いますが、「プラダを着た悪魔」。日常英会話も聞けてビジネス英語も学べるので、まるで教材のような映画でおすすめです。

まずは英語字幕を付けて何度も同じシーンを繰り返し聞きます。
(※字幕をつけることによって言葉が発音と結びついて頭に入るので、字幕は必須です!)

その後紙にそのシーンのセリフを書き落とし、分からない英語の意味を調べ実際なにを言っているのかを理解します。
そして理解した上でまた映画を再生し、音に乗せてシャドーイングします。


★ ただセリフを発音するのではなく、実際なにを言っているのかを考えながら(なるべく役になりきって笑)発すると、言葉がより自分のものになるような感じがするのでおすすめです。


またシャドーイングをして発音の練習をしていくと、だんだん英語を声に出して発音するのが楽しく感じてくると思います。そこから今度は洋楽で発音の練習をします。

好きな曲だと歌詞も覚えられるので、日常的に口ずさんだりすることで英語の発音により慣れていきます。
そして英語の発音に慣れると自然とリスニング力が上がっていくので、発音&リスニングは並行して上達していくイメージです。


このように私は一つの映画やお気に入りの洋楽でリスニングや発音練習していましたが、いろんな映画でシャドーイングするのもいいと思います。

ただし、同じシーンを繰り返し聞いて言葉を自分の中に本当の意味で吸収することが大切です。  ただの聞き流しは個人的には効果がないと思います…!



◆ネイティブスピーカーではなく、第二外国語として英語を話す人と会話する

実は大学時代にオーストラリアにも3ヶ月短期留学・インターンをしていたことがあります。

その時は英語を勉強し始めた頃だったのもありますが、滞在先のホストファミリーの英語がほとんど聞き取れず苦い思いをしました。オーストラリア英語はアメリカ・イギリス英語とサウンドが違うというのもありますが、ネイティブスピーカーは速く喋り発音を端折ったりするので、会話についていくのが大変でした…。


しかしその後デンマークに行き、第二外国語として英語を使うデンマーク人と話すと、話がきちんと耳に入ってきて、緊張もあまりなくフラットに話せることを実感しました。

デンマーク人はとても英語が上手なので話せないということはほとんどないのですが、話すスピードや話し方が落ち着いているので日本人には聞きやすいです。
何より「相手も外国語を話してるんだ」と思うことで、自分の英語が完璧でなかったとしても劣等感を感じたり申し訳なさを感じることがありません。


そんな理由もあり、デンマーク留学は英語力を伸ばしたい人にとってもおすすめなんです。

(*こちらの記事にも書いてます)


そして慣れてきたらネイティブスピーカー含めいろんな国の人と英語を話すのがおすすめです!




◆ 英語で何ていったらいいか分からない時は、自分の持っている言葉を駆使して伝えられるよう言い換える(=自分の言葉で伝えることを諦めない!)


これは今でも一番大切にしていることですが、英語を学ぶ日本人にとって必須スキルではないかと思います。

なぜかというと、そもそも日本語と英語という言語が文化的にかなり違い、英語では訳せない言い回しなどが日本語には多くあるからです。


こういうものを「便利な日本語」と勝手に呼んでいますが、
例えば「お疲れさま」「頑張って」「さっき」「なんとなく」「しょうがない」「めんどくさい」などなど、日本語で日常的に使う言葉。

これをピッタリ訳せる英語での便利な一言は見つかりませんが、こんな風に言い換えることができます。



・お疲れさま
⇨よく働いたね⇨You worked so hard.
⇨よくやった!⇨Well done!


・頑張って
⇨応援してるよ⇨I’m cheering you up.
⇨ベストを尽くせ!⇨Do your best!
⇨健闘を祈ります⇨Good luck.


・さっき
⇨数分前⇨a few minutes ago
⇨いくらか前⇨sometime ago


・なんとなく
⇨理由はないけど⇨for no reason
⇨何らかの理由で⇨for some reason


・しょうがない
⇨そういうもんだ⇨That’s how it is.
⇨他に方法がない⇨There is nothing else you can do.


・めんどくさい
⇨たくさんの仕事だ⇨It’s a lot of work.


どれもこれだけが正解というのはないですが、こんな感じに自分が意図する文章に置き換えられます。

はい、英語にすると何だか不自然な言い回しですよね。笑
直訳ができないので自分が持っている言葉を使って言い換えるしかないのです。


ですが、これができるようになってかなり便利になりました。
「英語でなんていうんだ!?分からない!」なんてことがあっても、パニックにならず落ち着いて言い換えれるようになりました。


つまり大切なのは「自分の言葉で伝えることを諦めない」ということです。

もちろん相手が急いでいたり、あまりに時間をかけてしまう場合は難しいですが、なるべくすぐに翻訳機能などを使わないようにします。簡単な単語の羅列になってしまったとしても、自分の持っている言葉で伝えることが大切なのです。

そして他にどんな言い回しができたのか、ひとりになった時に調べて次に活かします。

ここで伝えることを諦めてしまうと、英語を話すことが面倒に感じたり抵抗感が出てきてしまうと思うのです。


英語は基本的に文章の最後まで聞かないと分からない言語なので、相手は最後まで聞き理解しようとしてくれます。
そのため、落ち着いて自分が伝えようと思ったことは途中でやめない・諦めない!といったことを大事にしています。


【まとめ】

以上が英語を学ぶ上で大事にしていることでした。

勉強はモチベーションを保つのが大変ですし、伸び悩む時期もありますが、自分に合った方法で少しずつでも続けやめないことが上達するカギです。

もし英語を勉強し始めたいけど何からやっていいか分からないという方がいれば、この記事が一つのアイデアとして参考になれば嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?