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「推し」が引退しました。

世間には、引退を惜しまれつつ去っていく選手がたくさんいます。
来月にはレジェンドと呼ばれる人の引退試合も行われます。
そして富山にもひっそりと引退を決めた人がいます。
セレモニーも引退試合も出来なかったけど、みんなから惜しまれた人の引退です。

ぐっさんの引退

富山グラウジーズ#1、山口祐希選手が、今シーズン限りで選手を引退する事を発表しました。
そしてその瞬間、私は初めて「推し」の引退を経験するという体験をすることになりました。(ややこしいな)

会場からあがる「ええええー」の声。

引退は予想してなかった…
いや、うっすらあったかも…今思えば。
北海道アウェイに行ったフォロワーさんから、べべさん(#7 阿部友和選手)が試合終わって号泣してる〜ってのを見て、べべさん最後?ってなって、で、そのフォロワーさんが、「もしかしたらぐっさんも…」と教えてくださり。あぁ…移籍するんだ…仕方ないよね…まさか引退はしないよね?
ぐらいの感覚。

そのべべさんがnoteでぐっさんへの思いと北海道での号泣の真相(裏話)を綴ったのを見てね、こっちも大号泣しちゃったんですけども。
素敵なエピソードでした。


ぐっさんの事を思っての号泣だった事が書いてありました。
人の事を思い泣けるべべさんにも心打たれました…当のぐっさんは笑顔で手を振ってたように見えましたが笑
まぁその後インタビューで通訳しなきゃならなかったかもですし冷静なのは当然といえば当然の仕事人それがぐっさん。

なのでねー、私もちょっとここで思いとお礼を綴ってみたいなぁ…と。泣かせませんけど。当たり前ですが素敵なエピソードはありません事前に言っておきます。

べべさんnoteありがとう

ぐっさんの引退発表は、2022年5月15日、太閤山ランドで行われたブースター感謝祭で、ブースターの前で本人の口から発表されました。
本当突然の発表だったから、セレモニー的な事も特にありませんでした。(広報ちゃんも「ここで言うの?」と思ったと言ってました裏情報)

今から大切な事を言うから写真撮らんとちゃんと聞いとけよお前!と見つめられる(妄想)

引退を聞いて何より思ったことは、
最後の試合なのに、コートに立てなくて悔しくはなかったのかなということ。

べべさんのnoteにもあったけど、今シーズン最後のグラウジーズの試合、アウェイ北海道戦、ぐっさんはロスター外でした。
今シーズンはアジア枠選手を獲得したというのもあって、ぐっさんはロスター外もしばしばでした。だからこの日もそれは珍しいことではなくて。

ただ違っていたのは、その日は自分の現役最後の試合、そしてグラウジーズもシーズン最後の試合だった、という事。

自分の最後の試合でロスター外。
誰でも、選手として最後の試合は、コートに立ちたかったのではないかと。本当なら。(ごめんなさい)
よくブログで「自分のプレーで(応援してくれる人達に)恩返しをしたい」と綴っていたのに。
それが叶わなかった。
それって本当は悔しいんじゃなかったんだろうか。

でもこの試合は、連勝を現地グラブーに約束して北海道へ乗り込んでいたのに、前日負けていたこともあって、絶対に富山は負けられない試合だった。負けてはいけないというチームを囲む全員の思い。

チームは勝たなきゃならない。でも自分にとっても大切になるだろうその試合に出られない事をどんな気持ちで迎えたんだろう。
想像しか出来ないけどとても胸が苦しい。

でも多分ぐっさんはいつもと変わらなかった。
チームのために、自分のやるべき事をいつも通り全力でやったんだと思う。現地にいないからわからないけど絶対そうだと思う。

ただ一つだけ違ったのは、試合の前(しかもレバンガスタメン発表の暗転中だっていうからほんとギリ)初めてべべさんと水戸さんにだけ引退を打ち明け、グラウジーズの勝利と、自分の思いを2人に託したそうです。
「この試合任せましたよ。」(べべさんのnoteより)


自分の為よりチームの勝利を思い、引退を決めてもチームメイトに言わなかったぐっさん。
自分がするべき事は、チームが勝つようにサポートする事。ただいつも通り。ベンチからでも出来る事を。
たとえ自分の最後の試合だったとしても。

それは、自分の最高の引退試合は、
「グラウジーズが勝つこと」が1番なんだって思ってたからじゃないかな。

どこまでもチーム優先。全力を尽くす人。

結果、その試合は最高の引退試合になりました。


ならばもし、ぐっさんが事前に引退を発表していて、
ホームの最終戦だった三河戦の時に引退試合となっていたら。

三河はCSを目指していた。三河にとって富山戦はとても大事な試合だった。
グラウジーズだって絶対ホームを守らなきゃいけなかった。
そんな大事な試合に、自分の都合をぶつけてしまったら
相手に失礼なんじゃないか。
ぐっさんがそう思っていたかどうかはわからないですが。
引退は関係なく、グラウジーズがグラウジーズらしく最後まで進めるようにと思ったんじゃないですかね。
自分の引退は関係ない。

ぐっさんってそういう人じゃないですかね。

引退をスミスに伝えた時のスミスのガッカリした表情を見て、にっこり笑うぐっさんはすっきりした最高の笑顔をしていました。

フィリピンの人に英語で説明するの難しかったからぐっさんに聞こうかと思いました😂(そんな事出来ません)


今シーズンの「交代、俺」の試合は誰かが呟いておられたけど、ぐっさんがいなかったら、富山の1勝も、そして秋田の1勝も無かった。なので本当は秋田のCS出場に凄く貢献しているはずで笑

そして2シーズン前の宇都さんが肩を怪我してべべさんも怪我から復帰すぐの時の絶体絶命のグラウジーズを勝利に導いたのはぐっさんでした。(それも秋田戦だからおあいこか)

初めてのたまアリでの天皇杯の時。
昨シーズンの宇都宮戦、全員日本人で戦った時。
スーパースターじゃないけども、このサイズでもコートの上でやれることを証明してきた。
チームが勝つために前に進むために常に力を尽くし自分の出番が来た時の為に準備を怠らずに周りと力を合わせる。コートに出れば全力で楽しそうにプレーする、
そんなぐっさんがカッコいいことを。
グラブーはみんなわかってるんですよ。

ぐっさんてそういう人なんです。(2回目)


今シーズンは苦しい苦しいシーズンだったとブログで書いておられました。
でも前を向く事を忘れないようにしてきたとも書いてありました。
ぐっさんがチームのために取り組んできたその姿勢は、

引退を発表した後の鳴りやまない拍手、次は自分の挨拶なのに立とうとしなかったドワイト、最後のチームメイトの胴上げ。

それだけ見ても、みんながぐっさんに対してどう思ってるか、
十分すぎるくらい伝わりました。

ぐっさん、そこは誇りに思ってこれから前に進んでいって良いと思うんです。


ここからはお礼を。
あまりに突然すぎて、ありがとうお疲れ様でしたしか言えなかったから。

あの時サイン貰いに行ったら「あ」って言われてなんと返せば良かったのか今でも思いつきません。言葉が出なくて直接話す最大の機会を逃しました。後悔。
でも「3年間ありがとうございました」はこちらこそ言うべきでした。
コート1周の時はたまにタオルに気づいてくれてありがとうございました。心遣いがとても嬉しかったです。
何より3年間を、とてもとても楽しく幸せで熱い3年間にしてくれて感謝しています。
ぐっさんが見せてくれたシーン、表情、どれもこれも、これからもずっと大切にしたいと思います…!

(あああー語彙力がもっとあったら…何を書いても薄っぺらく感じます)


引退発表後数日経った私ですが、推しの引退、結構きますよ😂
こんななるんだ…!?仕事も家事もちょこちょこミスる。楽しませてもらったなーと思い出しうっかり涙が出る。note書いててもうぇぇぇん😭ってなる。人生半分過ぎてるけど、おいおいこんなんなるんか?大丈夫か?という感じです。
でもおかげでドワイトの移籍ショックがノーダメージでしたよ笑
なにより、ただただ遠くから新しいスタートを応援させてください!って気持ちの方が大きいです。

期待と不安を持ちながら始まる彼の次の旅立ちを、遠く富山からも応援してる人はたくさんいるんだよって事が少しでもこれからの励みになれば良いのかなと思うのです。

もし、ぐっさんがバスケにずっと関わっているのなら、いつかは会える日が必ずやってくると思っています。それがBリーグの舞台ならなおさら。楽しみにしていようと思います。

とりあえず自分がまだ元気なうちに早めにお会い出来ると嬉しいです笑

でも写真もう撮れないって思ったらそれはやっぱり寂しいなぁ泣

ぐっさんのブログです
⬇️

見つかったか
かわいい(この後引退を発表します)
初めての天皇杯
珍しいタイツ姿です
おっ、岡田
お手振り

最後にもう一度。
現役生活11年間、本当にお疲れ様でした。
皆さんからの引退へのコメントがどれもこれもぐっさんの人柄が感じられる素敵なコメントばっかりでした。
どうして私がぐっさんを推してきたのか、答えが出たような気がします。
あと、
#ぐっさんずラブ  多用してすみませんでした。💦

山口祐希という選手に出会えて良かった。
富山に来てくれてありがとうございました。
どこかで始まるスタートが、素晴らしいものになりますように。
グラブーみんなが応援しています。
どうかお元気で!Goodluck, I wish you all the best!

あとがき

感謝祭会場で、お声がけくださった皆さん、そして一緒に泣いてくれた広報ちゃん、ありがとうございました。

大好きです
きっとこれからも

そんな事を言える唯一の人へ

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