坪田 塁

「坪田の屈託のない笑顔がたまらない」と言われます。

坪田 塁

「坪田の屈託のない笑顔がたまらない」と言われます。

最近の記事

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甘いものを欲している週間に突入したようだ。 誰しもが共感してくれると思うが、チョコレートや生クリーム、あんこ、フルーツ、アイスなど、とにもかくにも矢も楯もたまらず甘いものが欲しくなる。 ストレスフルな現代を生きているからだとか、頭を使いすぎて疲れているからだとか、そんな言い訳をするつもりはない。 欲しいから欲しい。 それでいいのだ。 そして今日は粒あんの気分だ。――粒あん派? こしあん派?なんていうやりとりをよく目にするが、それこそナンセンスの極み。あずきの皮を残し

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      カーテンを開けて窓を開けると、適度に涼しい風が部屋に入ってきて、部屋も目を覚ましたように感じる。 「部屋も呼吸をしているんだな」なんて思いながら、これはもう“清々しい朝”と言って差し支えないだろうと声に出す。 「漬々しい朝だね」 一瞬にして背筋が凍り、一瞬にして耳が熱くなる。すぐさま脳溢血か脳梗塞か脳卒中か、あと脳のって何がある? と、再度おそるおそる声にする。 「漬々し、」 “清々しい”が言えない。 リビングのテーブルに置いてあったスマホを手にして、「言語障害」

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        今日で3日連続の夏日だ。 「5月なのに暑くなりすぎじゃない?」と思ったが、毎年そう思っているような気もする。 喉の渇きを覚えて麦茶を飲もうと冷蔵庫を開ける。 先日、いつもの54個パックな麦茶ではなく、趣向を変えて「黒豆麦茶」というものを買ってみた。 何となくで選んだだけなので、黒豆が健康に良いとか、その効能なんかもまるでわからない。 冷蔵庫から無印良品のアクリル冷水筒を取り出して、シンクに置いたコップに注ぐと、 ――ザラ、コロコロザラココロ、ザララ。 コップの2/