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【妄想話】太郎・20話

「太郎・第20話」

おばあさんは再び鬼ヶ島に行きました。
「ただいまー。帰ってきたぞ。」
おばあさんは背中を丸めて座っていた赤鬼に声をかけました。
「おぉ。帰ってきたな。ばあさんちょっと聞いてくれ。」
赤鬼は振り向き、おばあさんに声をかけました。
「なんじゃ?」
テーブルに座ります。
テーブルの上にはバーモントカレーを食べたお皿が残ってました。
カレーのルーがこびりついたお皿。
それを力一杯払ってどかします。
で、勢い余ってテーブルから落ちました。
「で、なんじゃ?」
赤鬼はテーブルから落ちたお皿とおばあさんを交互にマジマジとみました。
「ちょ。まっ、いいや。ばあさん。ワシは真面目に働くことにしたぞ。とりあえずスマホで登録はした。」
「そうなのか。で、どこのサイトにしたんじゃ?」
「マイナビエージェント。」
「アホか。それはキャリアアップする為のもんじゃろ。お前さんはまずマイナビ転職で仕事を探しんしゃい。」
赤鬼はツナチの入れ物みたいに顔を真っ赤にして登録しなおしました。
なんやかんやで、おばあさんと赤鬼は鬼ヶ島で仲良く暮らしました。この日を境に鬼ヶ島はリンゴとハチミツが入ったカレーのいい匂いがしたそうです。

ちなみに鬼ヶ島ってどこにあると思います?
アメリカのバーモント州のどこからしい。


前編・完   後編へつづく

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