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【妄想話】太郎・15話

「太郎・第15話」

おばあさんは持っていた残りの1万円を赤鬼に渡しました。
「ほら。これで買ってこい。余計なモン買うんじゃないぞ。岩下の新生姜とか。」
「なんじゃそれ?」
「ひざつき製菓の生姜味のひねり揚げじゃ。」
「余計にわからんわ。それならリンゴ取って食べるわい!」
「また山本さん家のリンゴか?」
「そうだ。」
「やめておけ。やめておけ。不味いから。」
「…。じゃあバーモントカレー買ってくるぞ。」
赤鬼はカレーの材料とバーモントカレーを買いに出掛けました。

「ただいまー。戻ってきたぞ。」
赤鬼は買い物袋を持って帰ってきました。
「そうだ。帰りにセブンイレブンに寄って岩下の新生姜買ってきたぞ。ほれ。」
「そうか。そうか。ではお前さん食べてみんしゃい。その間、バーモント入れてカレー作るから。」
「そうか。じゃあいただくとするか。」
赤鬼はお菓子の袋を開けて、岩下の新生姜を食べる。
「どうじゃ?」
おばあさんはカレーを作ってた手を止めて、赤鬼を見る。
「真っ赤な顔をして、ピンク色の岩下の新生姜を食べて…キモいのぉ。」
「叩くぞ。…これ美味しい。」
「そうじゃろ。そうじゃろ。あっ、カレー出来たぞ。」
「はやっ。」
「バーモント入れるだけやしな。」


つづく

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