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ウェリントン4校対抗大運動会

先週の月曜日、年に一度のウェリントン地区の男子校4校が競い合うMcEvedy Shieldというイベントに応援として参加してきました。昨年、一昨年も参加していますが、今年はウェリントンカレッジに来て3年目のラストイヤー。同級生の多くが中心選手として参加していたこともあり、3年間で最高に熱く、盛り上がった大会となりました。

McEvedy Shieldの歴史

McEvedy Shield(マケビディーシールド)は、1922年に初めて開催された歴史のある大会で、ウェリントン地区のカレッジスポーツの一大イベントの一つでもあります。過去には他の学校も参加していましたが現在は人数が増えすぎたこともあり、

**Wellington College         St Patrick’s College **

St Patrick’s College Silverstream       Rongotai College

の伝統校4校で行なわれています。この4校はMcEvedyだけに限らず、ラグビーー、サッカー、バスケなどの様々なスポーツで「こいつらには負けられない」と、お互いにライバル心を燃やす存在です。

優勝校に送られる木造の盾は、若いアスリート達の競争精神をたたえるため、Dr Patrick McEvedyによって寄贈されたものです。このDr McEvedyは、参加校の一つであるSt Patrick’s College出身でラグビーに励み、卒業後はロンドンに渡り医者になったようです。McEvedy Shield ↓

昨年のデータではありますが歴代の記録は、53勝で僕の通うWellington Collegeの圧勝。そして今回の大会は6連覇をかけた大一番でした。6連覇というのは大会記録に並ぶ偉業であり、学校全体がそれに向けて盛り上がっているのを感じました。

大会当日

大会当日は、一度学校に行って入場のためのパスを受け取ります。実は大会会場が僕の家から徒歩5分の場所にあり、学校に行って帰ってくるという億劫なことをしなければいけませんでした。(笑) パスを受け取った後は、さすがニュージーランド、引率の先生がいるわけでもなく各々会場に向かいます。30分ほどかけて僕にとっては、いましがた歩いてきた道を逆戻りし会場に到着。ライバル校の一つ、Rongotai Collegeと隣り合わせでスタンドに着きます。

僕達が到着して数分後、有志で集まった応援団の中心メンバーが50名ほど束になって、チャント(応援のコール)を声を合わせて叫びながら会場に入ってきました。その迫力に思わず鳥肌が。そこからスタンドで応援合戦が始まります。Year12と13の上級生の400人近い生徒が隣と体がぶつかるほどぎゅうぎゅう詰になって、凄まじい熱気の中リーダーの掛け声に合わせてチャントを叫びます。(チャントは8割何を言ってるかわからないままやってました……)開始数分で汗だくでした。

ここで隣のRongotai Collegeとトラブルが。応援の生徒同士が互いに相手応援席に果物や卵を投げ合って一触即発状態に。先生が間に入り、ウェリントンカレッジの応援がスタンドの端まで押しやり、ロンゴタイの生徒と距離を開けることでなんとかその場は落ちつきました。

そんな事がありつつも、多くの全国大会レベルのアスリートを擁するウェリントンカレッジは、他校にどんどん差をつけていきます。プログラムも終盤。勝ちはほぼ確定しましたがメインイベントのリレーが始まります。選手の緊張感がスタンドにも伝わってくるようでした。U14、なんとウェリントンカレッジはフライングで失格。走ることは許可されましたがポイントなし。U16、良い勝負をしたものの競り負け。U18は2走者と3走者の間でバトンを落としてしまい失格。なんとも後味の悪い結果となってしまいました……

そして結果発表。

2位のSt Patrick’s Collegeに45点差をつけて6連覇達成!

選手達も応援席も喜びを爆発させます。そして、結果発表とシールドのプレゼンテーションの後には、4校の選手達が輪になって互いの健闘を称えあうために、自校のハカを踊りました。ニュージーランドならではのノーサイド精神の現れに心打たれました。

そして最後は、グラウンド外周で応援していたYear11の生徒も加わり、600人を超える応援団から選手達に向けての称賛とリスペクトのハカ。それに応え選手たちも2度目のハカ。

最後に

高校生活最後のMcEvedy Shield、実は僕も2月に校内予選で800mにチャレンジしていたのですが、2分20秒で8人中8位。陸上を練習してきたアスリートと、少しフィットネスに自信があるラガーマンの差を見せつけられて呆気なく予選落ちとなりました。

アスリートとして参加したかったなという気持ちはありますが、汗だくの中での応援で感じた、熱気と興奮と喜びはかけがえのない良い思い出になりました!

大人になってから今の同級生と集まってからする思い出話、たまらなく楽しいんだろうなあなどと考えながら、今回のnoteを結びます。

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