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ギフテッドの中受学校選び

久しぶりに現況報告がてらに書きます。

中受を無事(?)乗り切り中高一貫男子校の一年生となった長男。学校生活は順調そのもの。

同じような特性を持った生徒が多いようでとにかく楽しそう。いまだ無遅刻?無欠席を続けているとはやればできるじゃないか。友達も多く下校途中の寄り道が日課になっている。マック、ゲーセン、サイゼリア、おこづかいの範囲で楽しんでいるらしい。

授業はおろか学校行事全て欠席、友達と呼べるクラスメートもおらず社会性のカケラもなかった小学校時代ははるか遠くに。個性に合う中学にさえ入れば…と祈るような思いで取り組んでいた中学受験は今の所大成功だったと言って良い。

忘れ物、プリント整理、宿題提出などは相変わらず。しかし周りもそんな感じなので悪目立ちすることも少なく成績は中の中。休み時間にスマホゲームとネットが止められないのはお約束。

先生や他の保護者に聞いても大体ギフテッド的な特性への理解があって話もスムーズ。ギフテッドで生きづらさを抱えている小学生やその親にとって中学受験は大きな救いになると実感している。

という日々の中でふと考えるのは、もしもこの中学校に合格していなかったらどうなっていたんだろうという事。併願で合格を頂いた伝統的な男子校なら、こっちの先進的な共学校だったら…。

中学受験をして気づいたのは、偏差値至上主義に囚われる恐ろしさ。最初はギフテッド的な特性にあう学校選びをしようと心に固く誓っていても、併願戦略や学校が打ち出す華やかなイメージ、親の虚栄心など誘惑にどうしても流されそうになる。

事実、併願で合格した学校の中にはキラキラしたイメージだけどどう考えても管理型で息子には合わないところもあった。本命の学校に不合格となっていたら、息子の中学生生活はきっと苦しいものになっていた可能性が高い。

本来ならもう少し偏差値は低いけれど自由な校風の学校を併願にしておくべきだったと今なら言える。だがそれが中受の魔力。少しでも偏差値の高い学校、先進的なカリキュラムがある学校と、非ギフテッドの親はつい横道にそれてしまう。

幸にして第一希望の自由な学校に進学することができたからいいものの、取り返しがつかない過ちになるところだった。これから中学受験の学校選びをする親御さんには同じ轍は踏まないようにして欲しい。ギフテッド児の学校選びの優先順位、圧倒的かつ絶対的な第一位は理解ある自由な校風なのだから。

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