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2023に取り残された自分が2月になって決めた事。

2024年0時0分。新たな年に移り人々が年越しに心躍らせる中、自分は1人寂しく布団にくるまっていた。
無事仕事納めをした事で気が抜けたのか、はたまたどこかで拾ってきてしまったのか理由は分からない。なんにせよ長くて楽しい休みを前にして自分は体調を崩して寝込んでしまったのだ。当然、予定していた催しは中止。新しく買ったボードゲームも出来なければ、家族と1年の振り返りと来年の豊富すら話せない。
今年は年越しの瞬間にジャンプをして地球上からいなかった事にしようと思っていたのにそれも叶わなかった。
風邪をうつしてはいけないと思い、家族から離れて1人部屋で過ごし、食事もテレビも何もかも孤立。こんな寂しい年越しがあるのかと驚いたくらいだ。年の瀬にまさか風邪をひいて1人で過ごすなんて思いもよらなかった。
食欲だけは無駄にあったから母が少しでも年末年始気分を、とおご馳走を取り分けて持ってきてくれたがどこか味気ない。味はバチバチにするし、美味しいハズなのに何かが足りない。今年は少し豪華なカニを用意していて、それを家族みんな食べるのが楽しみだったのになんてこったと体調不良に拍車をかけるように落ち込み、更に寝込んだ。何を考えても鬱々としてしまうのでひたすら寝る事にした。最早この状況からの脱却は体調の回復を待つ他無かった。

かくして自分は2023年に取り残された。

まともに思考が動き始めたのは年越しから1週間程経ってから。もうお正月ムードもへったくれもありゃしない。しかしながら、自分の中で新しい年を迎えられていない為、その抜け落ちた期間と共に心にぽっかり穴が空いた気分であった。
年を越せなかったというのは案外難儀な物で自分の中のリズムが激しく崩れていた。何もやる気がしないし、病み上がりも相まってどことなく調子も悪い。果てには人生とは何なのだろうかと哲学的思考に陥って虚無になったくらいだ。
年越しはもっと……1月はもっと……と頭の中でこうなるはずだった未来もとい過去を思い返し、更に病む。キラキラしてやる気に満ちた自分と対称的な現実の自分が惨めで悲しかった。

そうは言っても過去は戻ってこないし、自分が止まっていても時間は刻一刻と前へ前へと進んでいるのだ。どこかで気持ちは切り替えねばならなかったので代替案を考えた。

そうだ、2月を自分の中の年越しにしようと。

何も12月から1月の移ろいを新年にしなくたって自分の好きなタイミングで年越しにして生きていけばいいのだ。誰も1月から2月が新年にしてはいけないといってないし、自分の年越しくらい自分で決めれば良いと思った。そして、納得のいくまで年越しパーティーをすればいいのだ。

待ちに待った2月!ハッピーニューイヤーである。ここから自分の辰年が始まったのだ、めでたいめでたすぎる。
「あけましておめでとう」とひたすら連呼する自分を見ながらポカンとする家族。そんなのは関係無いと思いながら半ば強制的に乾杯をする。
こうして自分の新年は明け、新たな門出がスタートした。

2023年に取り残されて1ヶ月遅めのスタートをきったからこそ、今年への思い入れは強いし、特別な節目にしたいと思っていて、学びたい事、やりたい事、挑戦したい事がたくさんある。
ボイストレーニングに行って歌の練習をしたいと思っているし、ジムに行って去年以上に自分磨きを極めたいとも思っている。自分の人生の出来事を面白可笑しくエッセイにして書きたいとも思っている。他にもYouTube活動やら占いやら自分の中でのやってみたい事は頭の隅から隅まで覆うように溢れている。
そういった数ある目標の中でどれにも共通している事が1つある。そしてそれが自分の今年の学びとしてフォーカスを当てるべきなんだと思っている。
それは「人との交流」である。今までの自分は殻に閉じこもって人と接触をなるべく避けてきた。人見知りや引っ込み思案、傷つきやすいを理由にリスク、リスクばかりを考慮して自分の心の不安や辛さをいかにして感じないようにするかを最優先に生きていた。
しかしながら、この世は1人では生きられない。何かを成し遂げたいと思った時、1人の力だけでは成り立たないのだ。
ボイトレをしたいと思うなら動画サイトで学ぶだけでなくて音楽教室に通う方が良いし、エッセイやYouTubeを始めても見てくれる人が居なければそれはただの記録になってしまう。
じゃあ、変化を恐れて何もしなければいつまで経っても面白い事はやってこない。平凡とはそういう事なのだ。
リスクの中に身を投じなければ、何も変化は起きない。
2023年の年末に1人取り残された悲しさや孤独感を味わったからこそ自分は今年こそは人との関わり方を学んでいこうと思った。人と関わりたいと思った。自分なりに外の世界に踏み出してたくさんの出会いや経験をして人と関わる事の学びを得ようと思う。その中でどんな面白い事が起きるのか不安でもあり楽しみでもある。この1年で学んだ結果どんな未来が待っているのか、どんな成長を果たすのか、その研究結果をここに書き記せる日まで頑張ろうと思う。

その時にどれだけの人と交流しているのか未来はまだ創造の最中である。

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