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「スタンフォード式 疲れない体」

「スタンフォード式 疲れない体」
山田知生著



著者はスタンフォード大学スポーツ医局アソシエイトディレクター、同大学アスレチックトレーナーということで読んでみようと思った。

アメリカ人にとってスタンフォード大学は「文武両道の大学」というイメージで、スポーツでも名門大学なのである。リオオリンピックでも27個のメダルがスタンフォードの学生が獲得しているのだという。

社会人一般、すべての人にお勧めの一冊ということになろうか?。

疲労とは「筋肉と神経の使い過ぎや不具合によって体の機能に障害が発生している」状態のことをいう。筋肉だけでなく、「神経のコンディションの悪さ」が疲れを引き起こすというのが最新のスポーツ医学の見解なのだ。

日本人の成人は平均して一日7時間座っているとされており、これは世界一。世界の平均は5時間。座ってばかりいると血流ばかりか代謝も悪くなり、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病のリスクが高まる。

テニスの絶対王者ロジャーフェデラーは一日12時間睡眠。陸上競技で活躍したウサイン・ボルト、バスケットボールの王者レブロン・ジェームスも睡眠時間は12時間前後。カルフォルニア大学サンフランシスコ校が「アスリートと睡眠時間の関係」を調査した研究では「睡眠時間が長ければ長いほど、選手としてのキャリアが長い」という結果がでている。

どの食事も「必ず腹八分目まで」がスタンフォードの鉄則。満腹になるまで食べてしまうと、消化に時間がかかり「朝食後」「昼食後」の日中の倦怠感が誘発される。

お菓子を食べると、体内のビタミンは消費されてしまうので、アスリートの場合、「疲労食」として厳禁にされている。

「脂っこく、甘いものを口にするのは避ける」「できれば、毎日違うものを食べる」「タンパク質、ビタミンはとにかく疲労回復にいい」ととらえておくとストレスなく「疲れる食事」を避けることができる。

イギリスの作家イアン・レズリー氏によれば、子供は正真正銘「好奇心の塊」で、それが子供、ひいては人間の成長には欠かせないといいます。実際、2歳から5歳までの3年間で子供は総計40,000回もの質問をするのだという。

これからは、「疲れの予防」と「疲れの解消」を積極的に取り入れていく。つまり、「疲労マネジメント」のスキルを磨いて「疲労負債」を解消していくことこそが、今の日本に必要になる。

本書の目次から印象的な言葉をいくつか抜粋するので、気になった言葉があれば是非本書にあたってみてほしい。

●結局、何が疲れを引き起こすのか?
●「背の高い人」「背の低い人」疲れにくいのはどっちだ?
●「座りすぎ」があなたを殺す
●究極の修復レベルで眠る「睡眠回復術」
●「一日3食だから疲れているのかもしれない
●疲れないアスリートが絶対口にしない「禁断の疲労食」
●疲労回復を阻害する「飲み物」の実害
●もっと水をとろう


関連書籍
「スタンフォード式 最高の睡眠」


「GRIT やり抜く力」



#疲れ #stanford


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