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「紙の動物園」

「紙の動物園」
ケン・リュウ著


中国のSFが注目されていると思い本書を手に取った。

SFに分類されてはいるが、新しい刺激ももとめるすべてのひとにお勧めの一冊ということになろうか?。


著者は、アメリカ合衆国の小説家、翻訳家である。SF作品を得意とし、数々の賞を受賞している。中国系アメリカ人。1976年、中華人民共和国の蘭州に生まれる。8歳の時、両親とともにアメリカ合衆国に渡り、以後はカリフォルニア州のパロアルトで育つ。後、さらにコネチカット州のウォーターフォードに移る。ハーバード大学に入学し、法律を専門に学ぶ。ロースクールを出て、法務博士号を取得し、卒業後は弁護士、コンピュータープログラマー、中国語書籍の翻訳者として働きながら、文筆活動を行っていた。


短編小説が7編収録されているが、いずれも若干重めで、十分に満足できる。

「紙の動物園」:母親との確執を通じて心の動きが伝わる。。喜怒哀楽が順番に刺激され満腹になる。
「結縄」:東洋と西洋の確執。。
「太平洋横断海底トンネル小史」:設定がなかなかぶっ飛んでいて面白いと思った
「心智五行」:深い話で引き込まれてしまった。。
「愛のアルゴリズム」:日常の会話は一定のアルゴリズムに従っていて、AIが繰り出せる会話と変わらない。。ロボットと人間の違いは何だ。。。考えさせれれる内容だ。
「文字占い師」:共産党を絡めた非常に重い話。。

いずれも、喜怒哀楽が刺激されて、遊園地に行った後のような、、」満足感というか、虚脱感というか、、そんなものが味わえる一冊。

参考書籍
「もののあわれ」


「生まれ変わり」


「あなたの人生の物語」


「息吹」


「三体」


ケンリュウ#紙の動物園#rubiconbookreview#SF#中国SF作家

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