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日曜日記(2021.10.31)~いろいろ考えるRoomy Days 

せっかくの日曜日だというのに、いつもどおり、午前6時前に目が覚める自分がうらめしい。
あっという間に10月も最後の日。今年も残り2か月。
さて、参りましょうか、今週の日曜日記。

1 kindle unlimited体験中

Twitterを見ていたら、やたら出てくるAmazonの広告につられ、kindle unlimitedを無料体験中。
今読んでいるのは、山本文緒のエッセイ「再婚日記」

学生時代、山本文緒さんの少女小説をよく読んでいたし、「恋愛中毒」もドラマで見たな、懐かしいなと軽い気持ちでポチったら、予想以上にヘビーな闘病日記だった。長い間、うつ病と闘っておられたらしい。
毎日、毎日、数行ずつの日記なのに、淡々と、うつの波に翻弄される日々を綴っているだけなのに、とても引き込まれる。
素人が書く日記とどこが違うんだろうと、考えながら読んでいて気づいた。
・短い文章でも、感情を書く。
・関連する過去の記憶を書く。
・自分を持ち上げすぎず、卑下するのでもなく、正確に正直に書く。
ぽろりとこぼれる感情はピリリと小粒の山椒のように読者に刺激を与え、過去に記憶にほろりとさせられ、素直な表現に共感する。そうしていつしか、彼女の日々をそばで見ているような錯覚に陥っている。やられた。
プロの作家の山本さんのように、短い文章で的確に情景を描くことはできないかもしれないけれど、真似しようと思う。

2 選挙に行く

冒頭に書いたとおり、6時前に目が覚めてしまったので、「再婚日記」を1時間ほど布団の中で読む。はたと、今日が投票日だと思い出し、夫を叩き起こして、混雑しないうちに選挙に行く。
スーツを着た若い女性が、投票所の入り口で、人に声を掛けている。どうやら、出口調査のようだ。
首から下げたタブレットを相手に向かって突き出して、「タップしてください」とお願いしている。昔、一度声を掛けられたことがあったけど、そのときは、ボードに書かれた立候補者を指さす方式だった。ここにもデジタル化の波。
投票を済ませて出てきたら、一足先に出てきた男性がタブレットを操作していた。男性の操作が終わらず、私が呼び止められることはなかった。どんなふうな画面なのかちょっと見たかったので、がっかり。

3 りんごで朝ごはん

頂き物のシナノゴールドというりんごを、トーストに乗せて食べた。「焼きりんごにするといいですよ」と頂いたときに教えてもらったので、さっそく、フライパンにバターを溶かして、スライスしたリンゴと砂糖、シナモンでくたくたになるまで焼いてみた。
トーストにりんごを乗せ、その上にホイップクリーム、またその上にりんごと、はちみつ。トーストが見えないほどの山盛り。かぶりついた娘のうれしそうな顔。
りんごはほどよい酸味があって、ホイップやはちみつやメープルシロップをトッピングする余地を与えてくれる、懐が広い。
3人でりんご1個、完食。ごちそうさま。
次から、スーパーでシナノゴールドと指名して買うと思う。

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3 「子への愛情」とは何かを考える

子育てをしていると、時々、なぜこんなに手間と金をかけて子供を育てているのだろうと思う。
もちろん、産んだからには育てる義務がある。
だけど、育児に疲れたとき、子供のいない友人が自由を謳歌しているとき、ふと、「もし、子供がいなければ……」なんて想像してしまう。

子供への愛情とは、子育てとは一体何なのか。
その答えの一つを見せてもらった気がする。

血のつながらない親子、優子(永野芽郁)と森宮さん(田中圭)、梨花(石原さとみ)とみぃたん(稲垣来泉)の物語。
血がつながらなくても、子供に一心に愛情を注ぐ森宮さんや梨花。子供たちは、彼らの愛情を一身に受け止めてまっすぐに成長し、そして、愛情のバトンが次の世代へ受け継がれていく。
だけど、愛情を受け取ったのは、子供だけじゃなかった。親もまた、子供から愛情を注がれ、幸せにしてもらっている。親子の愛情は一方通行じゃないのだと森宮さんや梨花が教えてくれた。
目に見える手間やお金や時間ばかり数えて、子から与えられたものを見ようとしていなかった。反省。

わずか2時間の映画で、2度泣いた。
優子が卒業式で森宮さんに見守られながらピアノを演奏する場面が、我が子の成長と重なった。
それから、優子の結婚式。我が子の進む未来を想像し、娘を送り出す森宮さんに、未来の自分の感情が重なった。

いい映画を見た。

余談だが、イオンシネマでは、キャラメル&プレッツェルポップコーンが好き。

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4 今夜はハロウィンめし

去年のハロウィンは体調を崩し、思うように料理ができなかった。(途中から娘が作ってくれた)
今年は体調も万全。さあ、やるで!

映画に行く前に、生地を作って冷蔵庫で寝かせておいたクッキーを仕上げる。クッキーの型を集めるのが好きなのはいいけれど、かぼちゃとおばけとこうもりの型が大小1個ずつ、計6個もあった。在庫確認せず、毎年、うれしくなって買うから、こうなる。もったいないので、全部使ってやった。

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煮込みハンバーグとかぼちゃサラダ。
おばけの形に型を抜いたチーズをのせたけど、熱で溶けてしまった……

煮込みハンバーグは、トマトケチャップと酒としょうゆという、いたってシンプルな味付けだけど、野菜の旨味がたっぷりしみ出て、素朴で味わい深い。10年以上前に、地元新聞の隅っこに載っていたレシピを切り抜いて大事に使っている。最近、新しい料理ばかり作っていたので、たまには、原点回帰もいいもの。

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来年は、娘も家にいないかもしれない。こういうイベントの一つ一つが最後かと思うと、とても貴重に感じる。

子供が小さかったころ、一度だけ、ハロウィンにお菓子をいっぱい詰め込んだ袋を、家のどこかに隠して探すゲームをしたことがあった。子供たちは、お菓子を探して家じゅうを駆け回り、見つけたときは歓声を上げて喜んだ。相当面白かったらしく、翌年に「今年もやってよ」とねだられたが、やらなかった。今考えれば、お菓子を買って、詰めるだけの作業が、どうしてできなかったんだろう。仕事や家事に疲れていたからと言い訳してみるが、こんな簡単な子供の願いを蹴ってまで、やるべき仕事なんてあったんだろうか。
過ぎた時間は戻らない。
「そしてバトンは渡された」の森宮さんや梨花のように、全力で子供に向き合う人を見るたびに、心がチクチクと痛む。
できることは、残された一緒にいる時間を大事にすることだけだ。

なんだか、しんみりしてしまいましたが、明日から11月、気持ちを入れ替えて頑張ります。
それでは、また来週の日曜日記でお会いしましょう。

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