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日曜日記(2022.3.6)~さみしさ成分多めのRoomy Days

4月に娘が大学進学で家を出る。
夫と2人暮らしになる。
5合炊きの炊飯器のふたが開きづらくなっている。たぶん、長年の開け閉めで、バネがバカになったか、プラスチックのどこかが摩耗してしまったのだろう。先週、炊飯器を3合炊きに買い替えた。圧力IHなる機能がついたちょっといいものにしてみた。
5合炊きと置き換えた。
中年2人分に3合、ちょうどいいサイズだけど、小さくなった炊飯器から生まれた余白に、若者2人分のさみしさが紛れ込む。

1 朝寝坊するルーチン

日曜のルーチンが帰ってきた。
娘の受験が終わり、息子も免許を取得して、慌ただしい日々が終わった。
久しぶりに朝寝坊を決め込む。と言っても、年のせいか、どんなに遅く寝ても、休みの日でも、朝7時過ぎには目が覚めるけれど。
布団の中で、時間のおしりを決められることなく、スマホでニュースを読んだり、面白いツイートを探したり、欲しいものを検索したり、noteを読んだりしてダラダラする。
これが、「日曜のルーチン」。
何事もなく、ルーチンがこなせるありがたみをかみしめる。

2 ひな人形を片付ける

2月下旬に慌ただしく出したひな人形を、早々に片付ける。
これがなかなか難儀な作業だった。
今、ひな人形をしまっている納戸は、モノがあふれて満員電車のよう。ひな人形の箱は納戸の一番奥にしまわれている。娘の新生活用品の包みと、子供部屋から出た不用品の袋、使わなくなったバーベキューセット、クリスマスツリー、ショップの紙袋のストックの山なんかを、せっせと廊下に一つ一つ取り出す。途中、ガラクタ整理に道草しながら、やっとのことでひな人形の箱に到達。
ひな人形をしまったら、今度は、掘った穴を埋め戻すように、また元の場所に戻す。
正直、とてもめんどくさいが、多分また来年もやるのだと思う。

3 カルボナーラは失敗したけど

今井真実さんのレシピ本を買ってから、あれこれと作ってみている。

昨日の土曜は、3品作った。
ローズマリーの鶏じゃが
しいたけの煮物
素焼き大根
(お酒はハートランドビール)

ローズマリーの鶏じゃがしいたけの煮物は、以前noteやnoteのイベントで教わっていて、すでに我が家のおなじみの料理となっている。

今回のヒットは、初挑戦の素焼き大根

切った大根にオリーブオイルをかけて、オーブントースターで焼くだけ。
「大根なのに、なんでこんなにほくほくしてるの?!」
と娘も絶賛。
ほどよく水分が抜けた大根は、じゃがいものような食感で、大根の甘みがギュッと濃縮されていた。ほんの少し塩をするだけで、甘みマシマシ。
簡単すぎるし美味しすぎるので、日曜の夜も作った。

勢いづいて、ベーコンまで作った。

さて、調子にのって、今井さんのレシピから、ランチにカルボナーラを作ってみた。もちろん、ベーコンは昨日仕込んだもの。
しかし、見事に失敗した。

原因は、私がレシピをちゃんと読み込まず、行き当たりばったりで作ったために、作業がもたついて、卵が固まってしまったこと。
炒り卵をまぶしたようなカルボナーラに……とほほ。
救いは、おいしかったこと。
ベーコンの風味豊かな旨味がパスタにからんで、卵のぼそぼそを忘れさせてくれた。ありがとうベーコン。

この本にも書いてあったけれど、今井さんは一人暮らし用の狭いキッチンで、コンロや電子レンジ、オーブントースターを駆使して友人に料理をふるまっておられたのだそう。
そうか、だからいろんな調理器具を使って簡単で美味しい料理が多いのかと
納得。
「このレシピ本の料理、簡単で美味しいでしょ? 大根もオーブントースターで焼くだけだからね。本、持っていく?」
と娘に尋ねたら、「うん、買って!」とのこと。
料理下手の母では、定番レシピは残せないけど、作りたい気持ちになれる本なら渡せそう。今井さんのレシピに子供の栄養を託す。
近所の本屋に注文しに行かなければ。

4 アイロンがけ終了宣言

日曜の夕食のあと、大河ドラマを見ながらアイロンがけをするのが日課になっている。

今日も、テレビをつけて、アイロンと出してスタンバイ。
娘の制服のシャツを手に取る。
すると隣にいた娘が、
「もう制服着ないのに、アイロンしなくてよくない?」
といわれ、ハッと気づいた。
そうか。もう高校の制服に袖を通すことはないのか。
今月初めに、娘は高校を卒業した。
受験も終わり、高校生として外に出ていくことはもうないのだ。

「そうか、そうだねえ」
そう言いながら、しわのついたシャツをそっとたたんで脇においた。
シャツの胸の学校のロゴを縫い取った刺しゅうがほつれ、ロゴが半分消えていた。シャツも3年間ご苦労様。

残ったのは、自分のお弁当風呂敷数枚だけだった。
これじゃ、大河ドラマ1時間もいらないな。

5 新しいコレクション

娘の新生活を準備をしていると、新しい生活へ送り出す誇らしさと、18年間ずっと一緒にいたこの子がここからいなくなるというさみしさが、シーソーみたいに行ったり来たりする。
夫と2人の暮らしが嫌なわけではないが、夫と2人きりで暮らしたのは子供が生まれるまでのたった2年ほど。そう考えると、私たち夫婦も「ほぼ新生活」なんだと思うと、ますます気持ちが落ち着かなくなる。

そう思って、楽天ROOMに、新しいコレクションを作ってみた。
タイトルは「子供が巣立ったあとの暮らしに

眺めていると、大人2人暮らしも楽しいかもしれないと思えてきた。

でも、今日はさみしさ成分が多めの日曜日だった。

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