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(ゆる遍)四国八十八箇所霊場を巡る旅〜はじめに〜

1 はじめに

きっかけは、2017年になったばかりの3月、勤続年数の節目の長期休暇をもらって、初めて一人で行った京都でした。
京都駅の近くにホテルを取り、到着したのが午後3時を回っていたこともあって、その日は京都駅に近いお寺に行くことにしました。ガイドブックを広げて見つけたのが「東寺」でした。

全く予備知識なく行った東寺。
当時の正式名称は、「真言宗総本山 教王護国寺」
嵯峨天皇が真言宗の開祖、弘法大師空海に託したお寺でした。

私は呼ばれたのかもしれないな、なんてガラにもなく思ってしまったのです。

なぜかって?
私の住む四国には、弘法大師空海が開いた四国八十八箇所霊場があります。
この八十八箇所霊場を歩いて巡る全長約1400Kmの道を「遍路道」といいます。
お遍路さんという言葉を聞いたことがあるでしょうか。それは、この道を歩いて巡る人のことをいうんですね。

何も知らずに東寺にたどり着いた私。御朱印帳に御朱印をいただきながら、思いました。
ここはきっと0番札所、なら八十八箇所全部巡りたい。全部巡り切って、高野山にも行ったら、またここに帰ってこよう、と。

あれから、気がつけば2年半が過ぎていました。
その間に、文章を習い、仕事に奮闘し倒れそうになったり、友達ができたり失ったり、いろんなことがありました。
やっと、物理的にも精神的にも余裕ができ、東寺でひらめいた計画を実行することができる用意が整いました。
2019年9月22日の今日、八十八箇所霊場を巡る旅に出発しました。

とはいえ、所詮、優先順位の高いことは他にもたくさんあって、お遍路さんに使える時間は限られています。
月に1、2度、時間が作れればいいほう。
歩くなんて到底無理。愛車でまわることにしました。
せっかく四国を巡るなら、美味しいもの、見てみたいものも堪能したいものです。
寄り道しながらのんびりと、数年計画になりそうです。
お遍路さんの衣装も何も揃えていなくて、こんなにわかお遍路さん、とっても罰当たりだよなあと思いもしますが、きっと心の広い弘法大師空海さまも読者のみなさまもお許しくれると信じています。

用意したのは、札所まいり用の御朱印帳(納経帳といいます)、ろうそく、線香、それから般若心経が書かれた冊子だけ。

つまり、ゆるいお遍路旅、略してゆる遍はこちら。

ここから、長い道のりになりますが、皆さん一緒にお遍路に出かけましょう。
お付き合いください。

次回、出発編は、こちら

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