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小さい社会貢献だとしても #ハッピーになるかもしれない朝エッセイ

お年玉付き年賀はがきの当選発表があった。

くじ運がめっぽうないので、たいてい当たらない。
だけど、今年は切手シートが1つ当たった。当たり年賀はがきを大事に抱えて、郵便局へ交換に行って、切手シートをもらって帰った。

当たりの年賀はがきをほかの年賀はがきの元へ戻そうと思って、書棚を漁っていたら、過去に使いきれなかった年賀はがきが大量に出てきた。

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よく見ると、往復はがきまである。はがきの額面が62円、52円、往復はがきに至っては、100円(現在126円)だった。一体いつのものだろう。多分、子供が小さいころに、何かの子供向けイベントにでも申し込んだときに残ったものだろう。

それから、今年の年賀状の書き損じはがきが数枚。

このまま置いて、友人にはがきを送るときは、綺麗な絵葉書や自作のはがきだ。使い古しの年賀はがきで、知人、友人に手紙を出すなんて考えられない。
ならば、懸賞の応募にでも使おうかと思ったが、最近は懸賞の応募もネット経由がほとんど。毎年お正月に家族でやっているクロスワードパズルの雑誌も回答もネットでできる。
たまに、レシートやバーコードをはがきに貼って応募するものもあるとはいえ、数枚あれば十分。

試しに、「未使用はがき 利用」とスマホで検索。
すると、慈善団体に寄付する方法がたくさんヒットした。
その手があったか。
画面をスクロールして、寄付先にぴんと来たのが日本盲導犬協会。
実家の犬が、盲導犬としてよく活躍している犬種のラブラドールレトリバーだからという安直な理由だけれど。
犬が、人(犬?)生をかけて、一生懸命、人間の役に立ってくれていることに感謝したいという気持ちもある。

なんでも、未使用なら、はがきのほかに切手の寄付も受け付けているとのこと。リビングの引き出しをひっかき回す。
あった。20代のころ買い集めていた切手が大量に出てきた。

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送る相手もいないのに、面白そうと買い集めて、結局20年間引き出しにしまわれていたもの。なんとももったいない。たまに使うのだけれど、額面が80円だから、現在の定型内郵便料金の84円にするために、2円切手を2枚貼るのが、かなりめんどくさかった。
それに、郵便局に行くと、また目新しい企画の切手を見つけてしまって、また買ってしまうから、たまる一方。

いつまでも使われずに、我が家の机の引き出しに眠らせていても仕方がないので、まとめて送ることにした。

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「お役に立てれば幸いです」
と、付箋にメモを書いて、一緒に同封して送った。

「ボランティアなどの社会貢献活動を行っていますか?」

先日受けた会社のアンケート調査にこんな項目があったことを思い出した。
社会貢献活動……やってないなと、「いいえ」に回答する。
子育てと仕事に忙殺されて、ボランティア活動などに出かける心の余裕がない。いいえに〇をつけながら、少し申し訳ない気持ちになる。

でも、社会貢献は、別に自分の体を使ってやらなくてもいいのかもしれない。
お金を寄付したり、こうやって使えるものを送ることだって、小さいけれど、れっきとした社会貢献。しないよりは、ずっといいと思う。

はがきと切手を梱包しながら、一つ思い出したことがある。

息子たちのランドセルを寄付したこと。
ランドセルは、小学校を卒業したらもう使うことはないし、大きくてかさばるし、どうしようかと悩んでいた。
押し入れにしまっても、ほこりをかぶって邪魔もの扱いされるだけ。でも、ごみに出すのも忍びない。
ランドセルの一部を使ってミニチュアのランドセルを作って残しておくサービスがあったけれど、私は、子供たちが愛用していたランドセルを切りきざまれるのは悲しくて、踏ん切りがつかなかった。

いろいろ調べている中で、ぴんと来たのが寄付。

アフガニスタンの子供たちに、使わなくなったランドセルと郵送料を寄付すること。

日本で役目を終えたランドセルが、海の向こうで誰かの学校生活を良いものなるなら、いいなと思った。

ランドセルには、ノートや鉛筆、消しゴムなどの学用品を詰めたランドセルを、梱包してジョイセフの倉庫へ送る。同時に、アフガニスタンまでの送料を振り込む。それほど手間はかからなかった。

ちなみに、破損の激しいものや、アフガニスタンはイスラム教の国なので、豚革製は送れないので確認が必要。

はがきもランドセルも、調べたらすぐに見つかる社会貢献。
探せば、きっともっといろんな社会貢献する方法が見つかるはず。
私は、目を向けていないだけだったみたい。

私一人ができることは小さいものだけど、ゼロよりずっといい。たとえ、それが自己満足だったとしても。

1月31日追記

盲導犬協会さんより、こんな可愛いお礼の葉書をいただきました。ありがとうございます。

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