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考える暇があるなら読めばいいのにさ

「980円のお支払いがありました」
スマホに、心当たりのない支払いの通知が来た。
支払先は「海外」となっている。
まさか、架空請求では!? と焦ったが、その2日後にスケジューラーを見て、課金の理由が分かった。

先月、Amazonの本のサブスク、kindle unlimitedの1か月無料お試しを申し込んだ。ずぼらなので、スケジューラーに「お試しが終わる前に解約」と書いておいたのに、案の定解約を忘れ、Amazonから翌月のサブスクの料金を請求されたのだ。
「くそー! やられた! どうして終了を教えてくれないんだよ、Amazon!」
と、一瞬、頭に血が上ったが、冷静に考えれば、Amazonだってビジネスなのだから、サービスの対価を受けて当たり前。時間と労力をつぎ込んで本を書いた著者にだってちゃんと報酬が支払われるべきで、タダで本を読もうとしている私が小賢しいのだ。

まあ、せっかく課金したのだから、1か月は本を読み倒してやろうと、あれこれ探して、エッセイ、ビジネス書、マンガ、小説、いろいろと並行して読んでいる。
電子書籍は場所を選ばないので、どこでも隙間時間に読むことができて便利。スマホさえあればいいのだから、重い本を持ち歩く必要もない。いつでもかばんの中がカオスなので、持ち歩くだけで紙の本がねじ曲がったりページが折れ曲がったりしてしまうこともない。

さっき、以前から気になっていた本がAmazonのおススメに出てきた。それが、なんとunlimitedの対象になっている。
おおっと思って、さっそくダウンロード。読み始めた。
予想通り面白そうだ。

しかし、読み始めてしばらくして気が付いた。
kindle unlimitedの契約は12月6日まで。並行して読んでいる本が数冊。読み始めたばかりのこの本も数百ページある。
読むのが遅いので、このペースだと、契約終了までに到底読み終えられない。
このままだと、来月も課金しなければいけないのでは?
また、980円払うなら、この本もほぼ同額だし、紙で買ったほうがよかったのでは。そしたら、じっくり時間をかけて読める。

いや、でも、紙の本もまだ読み切れていないのがいっぱいあるし、買っても、同じ憂き目にあわせてしまうかもしれない。
いつでも読めるなら、電子書籍がいいんじゃないか。
でも、課金しないと読み終わらない……
なら、買ったほうがいいのか?

などど、本を読むのをやめて、こうやって堂々巡りの思考をnoteを書いている。
そんな暇があるなら、読めばいいのに。

そうこうしているうちに、出勤時間がきて(遅れそう)、読書はまた夜までおあずけとなった。

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