(ゆる遍)四国八十八箇所霊場を巡る旅〜5番札所〜
前回はまだ夏の名残を残す9月でしたが、もうすっかり晩秋となった11月24日(日)、やっと第2回が開催されました。
ゆるいお遍路旅、略して「ゆる遍」
お寺の紅葉は見頃を迎え、ひんやりとした空気と静けさに包まれていました。
さあ、行ってみよう!
前回のゆる遍路は、こちら。
5番札所 地蔵寺
自分に似た羅漢さんに出会えるらしい。
500体もある羅漢像は、どれも全部、顔が違っているらしいんです。だから、きっと自分そっくりの像に会えると、前回のゆる遍の3番札所で、観音堂を見せてくださったご家族から教わった地蔵寺。やっと来られました。
5番札所の地蔵寺には、奥の院に五百羅漢があるという。五百羅漢とは、お釈迦様の500人のお弟子さんのことで、5番札所にはその像があるのだそうだ。五百羅漢のどれか一つは必ず自分の顔貌そっくりだということ。
「行ったら探してみたらいい」
とアドバイスをくださいました。5番札所に行くのが楽しみです。
五百体もある羅漢さんから、自分に似たものを探すという大仕事のために、張り切って朝8時に出発。午前8時半に現着。
当然、空いてます。
掃き清められて、綺麗な境内は清々しい空気。
休日は、ゴロゴロ、ダラダラと布団の中でnote読んだり、Twitterしたりしがちですが、晴れた日は、早起きして、外に出るのもいいもんですね。
手水舎で手と口を清めます。
今回の手水舎には、龍や虎の飾りはありませんでした。とてもシンプル。
ろうそくを立てます。お寺の方が、ガラス扉の鍵を開けてくださって、一番乗り。
新しいお堂が多い中で、ここはなかなかの古めかしさに、歴史を感じます。
誰が置いたのか、こんな可愛いものたちが鎮座しています。ちゃんと背の順。
さて、お線香を立てて、友人と声を揃えて般若心経を唱えます。
2ヶ月経ったら、すっかり忘れてしまっていて、全く声が揃いません。弘法大師さま、毎度ながら、ごめんなさい。
お遍路には、外国人の姿もよく見かけます。
今日は、白人の女性。歩いて回っている様子。
お寺の大きなイチョウの太い幹に手を回して、木のパワーをもらっています。
様になっていますね。
私たちも真似してみました。
はい、全然、様になりません。でっかいセミです。しがみついている感、半端ないです。当然、イチョウとコンタクトは取れませんでした。
気を取り直して、五百羅漢像へ。
石段を上がりましょう。
石段を登り切って振り返ると、いい景色。
ここは徳島を東西に流れる大河、吉野川の北岸、向こうに見えるのが徳島市のシンボル、眉山です(多分)
小学校のグラウンドの隅に敷き詰められた芝生を思い出し、童心に返って戯れる、アラフォーとアラフィフ。
見慣れない植物に興味深々なのは、農学博士の友人Tちゃん。
遊んでいると、いつまでたっても結願できないので、行きましょう。
これが羅漢さんです。等身大です。
提灯のあかりだけがともる、静かで暗い回廊にずらっと並んでいて、少し怖い感じもします。羅漢さんとは、煩悩を脱した修行者だそうです。人間なんですね。いろんな顔をした羅漢さんがいらっしゃいます。500人のブッダのお弟子さんなんですね。(どう見ても、年配の男性ばかりです)
印象的だったのは、眉。ゲジゲジ、下がり眉、眉のバリエーション多すぎます。村山元首相のような眉の人が特に多かった気がします。修行の末、眉が伸びるんでしょうか。
残念ながら、羅漢さんが年配の男性っぽいお姿だったので、自分に似た像は見つけられませんでした。ですが、「あ、同僚に似てる」とか「あ、知り合いのおじさんに似ている」とか、そういう発見はありました。
祖父がいました。そっくり!
もう数十年も昔に亡くなった祖父のこと、普段は、思い出すことは、ほとんどありませんが、こうして、似た顔を見つけると、懐かしさがこみあげます。
自転車で幼稚園に送迎してもらったなとか、口うるさくてめんどくさかったなとか、ラーメンばっかり食べてたなとか、笑い声とか、思い出しました。
祖父は、70歳前半で亡くなりました。
今、自分の父親が、祖父が亡くなった年齢を越えているという事実に、ちょっとびっくり。時の流れが早すぎる。
でも、父は今もめっちゃ元気。ありがたいことです。
そんなことを、考えながら回廊を歩くと、急に光が!
明るい光が入る、ひらけた場所にでました。目の前に、釈迦如来様がどおんとおわします。
ほう、現世で修行を終えた人間が、極楽浄土で仏様に出会った感じ、かな。
私は、まだまだ現世でがんばります。
回廊は再び続きます。
罰当たりですが、笑ってしまった。
眉が伸びて、鼻に入っちゃった(そんなことあんのー!?)
眉オブザイヤー2019を贈呈します。
最後は、弘法大師さま。南無大師遍照金剛。
次回、6番札所に続きます。
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