見出し画像

ダイエットを1か月やって気づいたこと

ダイエットをはじめて、1か月が過ぎた。
糖尿病予備軍だと人間ドックで言われたのが、去年のクリスマスイブ。


このダイエットが、人生のうちの何回目かわからないのだけれど、とにかく、今、ここ数か月で増えてしまった体重を戻すことに専念している。

先日、糖尿病専門の先生からお話を伺う機会を得た。
糖尿病の怖いところは、自覚症状、つまり神経障害、網膜症、足の壊疽、心筋梗塞、脳卒中、腎障害といった糖尿病に由来する合併症の症状が出た時には、もう手遅れだということ。血中の血糖値を下げる物質インスリンを出す膵臓の細胞がすっかり死んでしまっている状態。
どんなに食事を気をつけても、運動しても、一度死んだ細胞はもう生き返らない。
「糖尿病は、完治しません。ずっと進行し続ける病気です」と先生に言い切られ、ショックを受けた。
血糖値が高めと言われた私の膵臓は、長年の暴飲暴食と運動不足で、もう相当の細胞が死んでいるのだろう。ごめんよ、私の膵臓。

では、どうすればいいのか。
とにかく、今、生きている細胞をなんとか長く生かすことしかないと、先生はおっしゃる。それには、「食事」と「運動」。
脂質、糖質を抑えた食事と、適度な運動しかないのだそう。
もちろん、血糖値を下げるお薬を飲めばいいのかもしれないけれど、まだ40代、できれば薬のお世話にならずいたい。

というわけで、ここ1か月、ダイエット支援アプリに課金までして、「ゆる糖質ダイエット」を続けている。

続けてきて、気づいたことがある。
私、めっちゃ食べてた!

朝ごはんを食べると、「脳みそにエネルギーチャージ!」と称して、チョコをひとつ、口に放り込む。
午前10時に、ヤクルトレディが、ヤクルトを1本、机に置いてくれると、すぐさま一気飲み。
仕事が一段落すると、引き出しを開けて、ストックしているあめやチョコ、クッキーをつまむ。
昼休み、ランチの後には、散歩がてらコンビニに行って、カフェラテや甘いヨーグルトを買う。
午後3時になると、ミルクココアが飲みたくなる。
定時をすぎると、同僚同士でお菓子の配り合いが始まって、しばしスイーツタイム。
家に帰って晩御飯と一緒に、ビールをぐいっとやると、食欲倍増。ご飯をあっという間に平げ、冷蔵庫を漁って、ポテトチップスを出してくれば、みるみるうちに袋が空に。

私、おやつだけで、1日で何キロカロリー取っていたんだろう。
ぞっとする。そりゃ太るわ。

こうして書き出してみると、いい歳した大人が、まるで、お菓子の美味しさを知ったばかりの子供のように、1日中、お菓子のことばかり考えいるではないか。

完治しません。ずっと進行し続ける病気です。

先生の声が、頭にこだました。
怖い。

惰性でお菓子を食べるのをやめた。
朝のチョコは、自分で豆を挽いて入れた美味しいコーヒーにチェンジ。
仕事が一段落したら、持参したルイボスティーを飲む。
朝10時のヤクルトはお腹が空くまで飲まない(お腹が空かなくて飲めない日は、欲しい人にあげることにした)
ランチ後のコンビニ通いはやめる、または買ってもブラックコーヒーのみ。
午後3時のミルクココアは、ほうじ茶に。
定時後のお菓子は、同僚とのコミュニケーションでもあるので、続けることにした。でも、よく見たら、スリムな先輩は、人にあげるためにお菓子を買ってストックしているけど、そのお菓子を自分で食べたりせず、もらったお菓子だけ、食べたい時に食べていた様子。私は、もらったお菓子も、自分が買ったお菓子も速攻で食べていた。お腹が空いても空いていなくてもだ。
それから、晩御飯を食べたら、すぐウォーキングに行く。
糖尿病の先生から、食後に運動すると、血糖値の爆上がり状態を回避できると教わったから。
それから、ポテチを買い置きしない。

1日の終わりに、バレンタイン売り場で買っておいた、高級チョコを1つだけ食べていいことにした。
このチョコのなんと美味しいこと。たった1粒のチョコレートの味を噛みしめるように食べたのなんて、何年ぶりだろう。

そして、大好きなお酒は、週末の楽しみに。ストレスを溜めないよう、その時は、食べたい料理を食べたいだけ食べる。ただし、食後のお菓子はなし。

間食しなくなって、食事の一口目が「すごく美味しい」と思えるくらいに、ちゃんとお腹が空くようになった。
今は、砂糖を必要以上に使わない料理を研究している。タニタ食堂のレシピサイトに課金して、レシピを真似したり。
ナムルにお酢を使うなんて知らなかったよ(ずっと砂糖を入れてた)

あと、課金すると、「課金した金額以上に、得してやる」みたいなケチ根性のおかげで、結構、頑張るんだ、私。

40数年続けてきた習慣を変えるには、まだまだ時間も手間もかかりそう。
気をぬくと、もとの糖と脂肪に塗れた生活に、簡単に戻ってしまいそうで、油断できない。
結構頑張っているつもりなんだけど、体重は落ちなくて、やっと1キロ減ったくらい。
これ以上頑張って、本当に効果があるのかしらんと疑心暗鬼になるし、たくさん食べても痩せていて、健康な人を見ると、羨ましいを通り越して、逆恨みしそうになる。

そんなこんなで続けてきて、この間、1か月ぶりに血糖値を測ったら、正常値に戻っていた。そういえば、きつくなっていたスーツのスカートが、すっと履けた。(太ってきついのを無理して履いていたせいか、裾のスリットのところがが破けているのを発見。今日、お直しに出した)
体重には反映されていなくても、体の中は少しずつ変わっているということだろうか。
なら、もう少し、続けてみようか。

サポートいただけると、明日への励みなります。