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東京旅1日目

0 出発

11月下旬、いろんなところで「ブラックフライデー」が開催されていたあのとき、航空会社のJALのサイトでも密かに(?)セールが行われていた。
徳島ー羽田間往復航空券+ホテル2泊で35,000円の激安パッケージを見つけた。昨今の物価高騰、原油価格や人件費の上昇で、航空券もホテル代も絶賛爆上がり中。2022年に仕事で宿泊したホテルの宿泊料が2023年には倍にはね上がっていて仰天した。
そんな中、3日で35,000円は超特価だ。二度とこんな格安チケットには出合えない。今買わずしていつ買うのか! というわけで、仕事の閑散期をめがけて、チケットをポチった。
それが新年早々、羽田空港での事故があり、私が乗る時間帯のフライトは連日「欠航」となり、一時は出発が危ぶまれたが、幸い8日に事故のあった滑走路の運用が再開され、ダイヤの乱れも解消された。

午前9時前に、徳島を出発。

朝日に向かって飛び立った瞬間のこの風景がすごく好き。

今日は天気が良く、富士山がよく見えた。
愛知県と静岡県の県境あたりで姿を現した富士山は、羽田空港に到着するまで、ずっと見えていた。とても美しい。

目で見るととても近くに見えるのに、写真に収めると遠くなるのは、なぜだろう?

1 国立国際子ども図書館へ

今回の旅の目的の一つは、「国立国会図書館国際子ども図書館」に行くこと。
国立国会図書館国際子ども図書館は、ドラマ「名建築で昼食を」で紹介された明治の名建築の一つ。明治39年に帝国図書館として建てられた。戦後に国立国会図書館の支部となり、2000年に安藤忠雄の設計により全面リニューアルをされて、子ども図書館になった。
明治の建築を残した正面玄関は重厚な造りで、装飾がすごく美しい。

図書館内のカフェで、安野ニツカちゃんと待ち合わせた。

児童書に造形の深いニツカちゃん、国際子ども図書館にも興味があったとのことで、お誘いした。
館内は撮影禁止なので、写真をお見せできないのが非常に残念。
西洋かぶれの明治建築と侮るなかれ、館内の天井や壁は真っ白な漆喰塗りで、シャンデリアが似合う美しい装飾がほどこされている。その装飾は、日本の左官職人による「鏝絵(こてえ)」の技術が使われている。日本の伝統技術と西洋の建築技術が見事に融合していて、感動した。

図書館内の本は当然子供向け。
子どもの本は、世の中の森羅万象の入門書。非常に分かりやすく、興味を持って読めるように、丁寧に書かれていて、興味深かった。何かを知りたい、始めたいときは、まずは児童書を読むのもいいかもしれない。
自分が子どものころに読んだ本や、我が子に読み聞かせた本の前に来ると、懐かしくて手に取らずにいられない。

古い建築と子どもの本。一見ミスマッチに見えるけれど、不思議と落ち着く厳かで静かな空間は、親子で落ち着いて本を探すにはとても良い空間のように思った。

中の様子はこちらでどうぞ。

※国立国際子ども図書館は、閲覧はできますが、個人向けの貸出は行っていません。

2 国立科学博物館へ

次に向かったのは、「国立科学博物館」
特別展がお目当て。「和食~日本の自然、人々の知恵~」

ここも重厚な建物
シロナガスクジラのオブジェがでっかい。

日本の和食をテーマにした特別展。
古代から現代まで、日本の食をあらゆる角度から紹介してくれている。
食材のあれこれ、料理の歴史などなど。

大根だけでこんなに種類がある。

サザエさんのマンガで見る日本の台所事情という展示が分かりやすくて、くすっと笑えて、とても楽しい。
また、今、日本人が食べているいろんな品種のお米、あきたこまち、ひとめぼれ、キヌヒカリ、ゆめぴりか、全部「コシヒカリ」の子孫なのだとか、古代の人が意外とタンパク質たっぷりの食事を取っていたり、明治の宮中晩餐会の料理がすごくおいしそうだったり、どの展示も「へー!」となって、とても面白かった。
もしかすると、現代人より、昔の人のほうが栄養たっぷりの食事をとっているかもしれない。
帰りのミュージアムショップでお土産も買って、大満足の特別展だった。
常設展は、次回、科学好きの夫と息子を連れて来たい。

3 国立東京博物館へ

上野の博物館はしご旅、最後は国立東京博物館。
もうすっかり夕方。でも、ここは週末だけ午後7時まで開館している。
でも、非常に広いので、今日は「本館」のみとなった。
日本文化の展示はとても興味深い。というか大好物。

ここは新しい技術を使った展示がおもしろかった。
大画面の前に立って手を上げると、カメラがそれを捉えて、画面に解説が映し出されたり、茶の湯の茶碗のレプリカを手に持って動かすと、スクリーンに本物の映像が、動きとリンクして動いて、まるで本物の手に感じ、目に見える。子どもみたいに「すごーい!」とはしゃいでしまった。安土桃山時代の楽茶碗は手にするとしっくりなじんで気持ちがよかった。

ここの建物も立派。

4 晩ごはんは「おぞうに」

和食展は上野周辺の飲食店とコラボレーションしている。
展示の最後に、和食を提供しているお店がいくつか紹介されていた。私もニツカちゃんも、本格的な関東風のお雑煮を食べたことがないので、「関東風お雑煮」が食べられるお店に行ってみることに。

向かったのは、上野駅ちかくの「みはし」さん。

箸袋が「和食展」!

おだしが、やさしい! 焼き餅は香ばしい。
私の地域は、「白みそ丸もち」なのだけれど、白みそはとても甘い上に、丸もちも割と重いし、1杯食べるとお腹にずんとくる気がする。
みはしさんのお雑煮は、そういうところがないので、とても食べやすくて、何杯でもいけそう。いいなあと思った。来年は、二日目に関東風のお雑煮を作って食べようかな。

もちろん、別腹も食べた。

充実した1日目となった。
ニツカちゃん、おつきあいいただき、本当にありがとうございました。

明日も旅は続きます。

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