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田舎暮らし中のノマドなwebライター。2018年に山梨市内の中学校で起こった髪切り不登…

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田舎暮らし中のノマドなwebライター。2018年に山梨市内の中学校で起こった髪切り不登校事件の当事者です。事件を通じて知ったこと、考えたこと、これからのことを広く知ってほしくて始めました。報道されにくい「ネットリンチ」にも触れています。 多くの方に事実が届くことを望んでいます。

最近の記事

いつか髪が伸ばせる日まで(3)

(3)小学校から中学への申し送り問題  小学校での最初の「兆し」は6年生の秋頃から現れ始めた。  娘は保育園で2回発達障害者支援センターの相談支援員の訪問をしてもらい、小学校の期間中も1年生時と3年生時に学校側から支援センターへ出向いて説明をしてもらっていた。4年生以降は特別支援コーディネーターが交代していないことを理由に1度連絡を取ったと報告があったが「今のところ上手く行っている。もし心配なことがあったら、特別支援コーディネーターでも、学習支援員の先生にでも、いつでも相談

    • いつか髪が伸ばせる日まで(2)

      娘のこと 髪切り不登校事件と書くと、まるで唐突に事件が起きて娘が不登校になったように見える。けれども事件後に利用した県の相談支援員の一人は「起こるべくして起こった、構造的な問題が原因の事件だと思う。」と私に感想を述べた。ある意味、不登校事案としては特殊な事案なのだとよく言われた。親の目から見た事件は、「健康だった娘が教師に髪を切られて心因性疾患にされ、不登校に追い込まれた」としか思えない。  他方で、これだけの精神的衝撃、多大な苦痛を被りながらも、どうにか回復にこぎつけられ

      • いつか髪が伸ばせる日まで~山梨髪切り不登校事件

        序章 2021年の冬は例年よりも暖かく感じた。師走の声を聞いても、霜は降りても家庭菜園の青物はまだ、食卓を賑わしてくれていた。 「ママ、髪切って。ツーブロにしたい。」 いつもの調子で娘が言ってきたのは11月もそろそろ半ばに差し掛かろうという頃。 いつもの調子で気軽に頼んでくる感じ。「そこの本取って」「おやつない?」と同じ感覚で言ってるように聞こえる。娘の中では「家で親に髪を切ってもらう」は特段変わったことではなく、日常の一コマに過ぎないのかもしれない。でも、私は躊躇う。右

      いつか髪が伸ばせる日まで(3)