いつまで部長をやるつもりですか?
こんにちは、RtoRの井川です。
人材ビジネスは他の業種と比較すると一般的に昇格スピードが早い業界です。
出世するのが早いことは基本的にいい事だと思いますし、大手人材会社でも30代にして部長職に就く人もいます。
その人が順調に出世していけば良いんですが、10年経っても部長を続けている人は、本人にとっても周りにとってもいかがなものかの状態だと思います。
「若くして部長に出世したものの…」
新卒で大手人材会社に入社したり、まだ黎明期の人材業界に中途で入社したりして、かれこれ10年以上も大手企業で部長職に就いているような方がいます。
5年程度は良いとしても、10年も同じポジションで、いつも横のポジションにスライドしながら相変わらずの仕事をしている部長は組織の癌になりかねません。
大体そういう人は、その会社のやり方を熟知しており、社内の人間関係も強く、上からの信頼関係も良好です。
しかし、問題はそのような『過去の遺産』で仕事をしている部長は成長していないケースが多いです。
「マネージャーも部長も役員も社長も成長が必要」
どんな立場になっても成長を止めると衰退がはじまります。
ただ、大手企業などで課長や部長に就くと、保守的な思考になり、今のポジションを守ることを無意識化で行うようになる人が一定数います。
守りに入ると、『いかに目の前の仕事を、上が求める成果に仕上げるか?』に終始し、個としての成長を止めてしまう人がいます。
部下には、『もっと売れ!もっと成長しろ!』とまくし立てる本人の成長が一番止まっているということになり目も当てられません。
『部長!ところで部長ご自身は去年から今年にかけて具体的に何が成長したとお感じですか?参考にしたいので教えてください!』とでも聞いてみてください。多分、くだらないことしか返ってきません。
個人的に納得感の高い転職理由に、『上司が馬鹿だから』というものがあります。痛烈過ぎてぐうの音も出ません。それでいいんです。馬鹿な上司に付き合って成長を止める必要はありません。
「10年経っても出世しない人はそれ以上出世しない?」
一方で、課長や部長になり5年~10年ほど頑張ったけど、それ以上出世しない、上にポジションはいくらでもあるのに出世しない人は要注意です。
中小企業で部長以上のポジションがそもそもそれほどないケースは、『上が詰まっている』ケースですので、そのまま頑張って上が引退するのを待つか、思い切って転職するかでしょうけど、今充実している場合は転職など考えず、上が空くのを気長に待てばいいと思います。
しかし、会社は成長し、上のポジションもいくらでもあるはずなのに、5年経っても10年経っても、執行役員や役員になれない人は、更に5年経っても10年経っても今より上に出世することはないでしょう。
「出世が止まった方はキャリアの見直しを…」
そのような状態で、まだ40代、50歳そこそこの場合は、一度キャリアの見直しをお勧めします。
大手の部長になると年収だけは1300万円とか2000万円もらっていて、部下からは『あの人はそれに見合う仕事をしていない』と言われ、数百万かけて採用、教育したコンサルタントはそれを見て将来を絶望し辞めていきます。
そのような方が転職して部長職などの管理職に転職しても、再現性がなく1年~3年程度で転職を繰り返すことになります。スカウトサイトにもそのようなキャリアの方が沢山います。
そのような方は、私同様もう一度コンサルタントとして生きていく覚悟を持って、一からやり直してはいかがでしょうか?
若くして出世する力のある方は、自分の心の燃やし方さえ間違わなければ、その辺のビジネスマンより優秀なはずです。
若くして出世し、部下を持ち、家庭を持ち、いい年収をもらううちに、社畜化し燃やし方を忘れているだけです。
そのような方が初心に帰りコンサルタントとして実績を上げ、元々あるマネジメント力が認められると、その時初めて役員や社長の道が開くのかもしれません。
信じるか信じないかはあなた次第です。