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叱らない方がよい理由

 我が家はすっかりと野球家族で、息子と娘は同じ少年野球のチームにお世話になった。当時、練習中に「何でできないんだよ!」「やる気がないなら帰れ!」のような声が飛び交うことも珍しくなかった。うまくなって欲しいという気持ちの現れなのだろうが、叱ってしまうとどうしても<叱られたくない>が先にきて、いつしか叱る人の機嫌を気にしてしまう。
 だいたいの場合、どんな小さな子でもうまくいかなかったことは、本人が一番わかっている。だから、伝えるべきは繰り返し繰り返し、できるようになるためのアドバイスで、<自分で頑張ろう>という思わせるかどうかだ。
 NHKの『奇跡のレッスン』という番組で、ボビー・バレンタイン元千葉ロッテ監督が小学校高学年の親に「経験は教えることができない」と伝えていた。失敗は成功の母、失敗を恐れるな、失敗から学ぶ。大人から見ると気に食わない、理解しがたいそのプレーを貴重な経験と思わなくてはいけない。
 野球の練習の後に感想を聞くと、「面白かった~」「もっと打ちたい~」という無邪気な声もあるが、「カバーにしっかり動きたい」「グラブの出し方を直したい」と振り返れる子どもも多い。間違っても「もう叱られないようにします」と言わせてはいけない。

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