大人になるってどういうこと?
就職活動というものをし始めた。
オンラインの企業説明会で自分の企業の良さについて説明している大人たち。売り上げがどうとか、日本市場ではトップとか、働き方改革とか色々言ってくる。でも、私はなんだかその口から熱をあまり感じない。みんななんか同じようなことを言ってて、正直つまんない。もはや嘘言ってるようにしか聞こえない。
この人たちは、本当に働いてて楽しいのか。
成し遂げたいこととか、社会にこんな影響を与えたいとか、そういう夢見たいなもの持ってるのかな。
私には、彼らがそんな強い気持ちを持って、語りかけているようには思えなかった。
「つまんない大人にはなりたくない。」
そう思っている最中、社会人になった大学の先輩に会った。朝から晩まで毎日働いているし、いきなり仕事を任されても、屈せず、その期待に応えられるように、相変わらず頑張っているのだなと感じた。
けど、なんだか学生の時に感じていた全身から溢れ出るエネルギーが先輩の体から薄れていたように思えた。「落ち着いた」というのだろうか。
休日に会ったし、深い話をするような場ではなかったから、本当のところはわからない。けど、なんとなくそういう風に感じたのは確かだ。
大人になるってどういうこと?社会人になるってどういうこと?
家に帰ってそのことを母に話した。すると、母にこう言われた。
「大人になったらそりゃあ、落ち着くでしょ。社会に出たら、いろんな制約とかあるし、時間もないし、だんだんと学生の時みたいなエネルギーはなくなっていくものなのよ」
って。
大人ってそんなもんなの?って思った。てか、大人って何?
私は、目をギラギラさせて、自分の夢に向かっている人を最高にかっこいいと思っている。でも、そういう大人はあんまり見たことがない。
うちの父もそう。こないだ私は、父に、「これからの人生でやりたいことは何か」を問うた。そしたら、そんなものはない、考えたことがないと言われた。
今までの学生時代、ずっと「自分がやりたいことは何か」を探すために、あらゆる機会に飛び込んで挑戦してきた私にとってこの言葉は衝撃的だった。
父は、世間的に言うエリートサラリーマンってやつだから、なおさら衝撃だった。
私は、バイトしかしたことがない。だから、社会に出て、大人と一緒に働いたことがないから、本当のところは知らない。
でも、もし、大人になることが、社会のルールとか常識にとらわれて、落ち着いていくこと、安定した毎日に満足することなら、私は大人になりたくない。
私は、もっともっっっとかっこいい大人になりたい。なかなか無くなることのない、社会のあらゆる課題を解決しようと、汗水流しているような大人になりたい。「こんな社会を目指したいんだ」「もっと日本を元気にしたいんだ」って、恥ずかしいくらいでっかい夢を語って。
そんな大人になりたい。
あなたはどんな大人になりたいですか。あなたはどんな大人ですか。
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