小生は犬である

ワンワンワワワンワンワンワンウーワン小生は犬である。名前は「沖縄旅行」。小生の名前の由来を話そう。
ワンワオンワオーンワンワン 小生の飼い主様の誕生日が近づいてきた頃のこと。飼い主様の両親が言いました。
ワンウーワオンワンワンワン 「誕生日プレゼントは、犬と沖縄旅行どっちがいい？」
ウーワンワンワワンワーワオンワーワオン どっちも欲しかった飼い主様は一晩寝ずに考えました。そして、妙案を思い付かれました。
ワオーンワンワンワワンワワン「そうだ！犬の名前を沖縄旅行にすればいいんだ！」
ワワンワワンワオーンワオーンワンワンワン 一挙両得、三方よし。こうして小生の名前は「沖縄旅行」となったのです。
ワンワンワンウーワンワオーンワワンワンそんな小生は現在、高校1年。この学校には様々な動物が生徒として在籍している。
ワオーンワワンワンワンワワンワオーン犬に猫、たぬきにきつね、セキセイインコにフクロウ、トムソンガゼル。
ワワンワワンワンワンワンワンワン他にも聞いたことのない動物がいっぱいいる。
この書き方は読みにくいのでやめよう。
小生は今、所属している文芸部の部室にいる。
おっと、この匂いは、あの女の子が近づいてきたようだ。
ドアが開く。
「ワン！ ワン！」
小生は女の子に近づく。女の子に撫でられる。これが犬の特権だ。
おっと、また別の臭いがしてきた。これはあいつか。
ドアが開く。
「ワン！精液臭い野郎！ 」
「おい、その言葉は覚えているぞ。伝わらないと思っているだろ。」
彼は小生の小説の翻訳を担当している。
「ほら、女の子に撫でられていないで、小説書くぞ。」
小生は、犬語で小説を口述する。
「ワンワン 小生は犬である。」