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Radiotalkは”人をつなぐ”アプリだと思う【やご店長インタビュー】

Radiotalkで活躍する音声配信者「ラジオトーカー」を紹介していく連載インタビュー企画。今回は、番組『やご部(仮)』を配信するやご店長さんにフォーカスします。

現在は介護福祉士として働きながら、イラストレーターとしても活動するやご店長さん。お喋りピエロさん・お喋りパンダさん・レッサーパンダさんとの4人組『泥沼アワー』メンバーとしても活躍し、明るく気さくなキャラクターが人気を集めています。

やご店長の魅力はなんといっても、いつのまにか友達の世間話に交じっているような敷居の低さ。「話友達」をどんどん増やしている彼女は、どのようにRadiotalkを楽しんでいるのでしょうか。

(取材・文/天谷窓大

『泥沼アワー』きっかけでRadiotalkへ


――『泥沼アワー』との出会いは、同時にRadiotalkとの出会いでもあったとか。

やご店長:もともと別のサービスでライブ配信をしていたんですけど、そこにピエロさんたちが「外部リスナーを増やそう」という企画で遊びに来たんです。そこで「お願いだから、俺たちの配信を聴いて欲しい」と言われて、 Radiotalkをインストールしたのがきっかけでしたね。

――いまとなってはやご店長も『泥沼アワー』の一員として活躍されていますが、そんな偶然のような出会いから始まったとは知りませんでした。

やご店長:最初はリスナーからスタートして、いつしかメンバーになっていました(笑)

――リスナーからメンバー、というとかなり大きな転換ですよね。どんな経緯で「中に入ることになったのでしょう?

やご店長:お喋りピエロさんとパンダさんのおしゃべりがとにかく楽しくって。「二人だけで話してるの、ズルい!」って、心の声が出ちゃったことがあるんです。

当初はメンバーに入ろうというつもりではなかったんですが、その当時はすでにリスナーとして頻繁に「泥沼アワー」へ参加するようになっていて。「ここまで来たらメンバーみたいなものだから、一緒にやろう」と、ピエロさんたちが声をかけてくれました。

――お喋りピエロさん、やご店長を「援護射撃のスペシャリスト」と話されていました。

やご店長:それはいろんな意味が込められているかもですね(笑) リスナーとしてギフトをバンバン贈ったりしていたので、そうしたところも印象に残ったのかも。

――リスナーから「メンバー」に立場が変わって、いかがでしたか。

やご店長:とにかく、ピエロさんとパンダさんのしゃべりが面白すぎるんですよ。台本があるのではなくて、二人のプライベートがそもそも面白いから、その場でどんどん面白い話ができちゃうんですよね。

「泥沼アワー」の一員として中に入っても、「面白いな、この二人」と、ますますうらやましくなっちゃって。「私も配信するわ!」と、個人でも配信を始めました。

「その人がにじみ出ている」から、聴いていて飽きない

――他社のサービスから移行されたやご店長から見て、「Radiotalkのこの部分は他と違うな」と感じる部分はありますか?

やご店長:私が他に利用しているサービスでは、リスナーと配信者がコメントを介してずっと会話しているような感じだったのですが、Radiotalkの場合はトーカー側が「これについて話したい」という話題を持っていて、リスナーさんはそれをじっくり聴きに回っている印象を受けました。文字通り「ラジオ」だなと。

――おお!

やご店長:みんなそれぞれ違うカルチャーを持っているんだけど、みんな面白いんですよね。ライブ配信でも収録トークでも、トーカーさんが放つ言葉に、その人のこだわりが凝縮されていて。いろんな考えに触れることができるから、たとえ直接面識のない人でも、聴いていて飽きないんです。

――まさに、人の内面がにじみ出るトークが集まっていると。

やご店長:そうですね。マニアックな話をしていたり、たまにアダルトな暴露をする人もいますが、嫌な感じが全然しないんですよね。リスナー側も、たんにトーカーと挨拶を交わすだけじゃなくて、一歩踏み込んで聴く姿勢があるというか。「すごくわかる!」と感激する場面が、Radiotalkでは多いですね。

――特にお気に入りの番組はありますか?

やご店長:シモマツさんが配信している、『シモマツのムネバーンラジオ!』が大好きなんです。

ライブ配信ではかなり突っ込んだ話をする一方で、収録トークでは、世代的にとても懐かしい話をしていて。「中学生時代に幽体離脱を試みた話」とか、聴きながら「あ〜 わかる!」と思わず声を上げちゃう(笑)。

とにかく胸熱で、エモい話の宝庫なんですよね。トークを通じて人柄が分かる、その人の個性が配信に出るというRadiotalkの良さをよく表している番組だと思います。

収録は、仕事帰りの車中で

――普段はどんな環境で収録していますか?

やご店長:仕事帰り、どこかに車を止めて収録することが多いですね。実家住まいなので、部屋でしゃべっていると家族が入ってきちゃうんです(笑) なので、車の中とか、自分だけの密室空間が作れる場所で録っています。

――日々のライブ配信や収録トークを聴いていると、まるで一緒にドライブしているような“近さ”を感じます。

やご店長:ダッシュボードのドリンクホルダーにスマホを挿して、しゃべってるんですよ。iPhoneのマイクが性能良くって、周りの音全部拾っちゃうんですよね(笑)。毎回聴きかえすたびに「自分の声、でかいな〜」って。なので最近は、スマホとのソーシャルディスタンスを心がけながら録るようにしています。

――しゃべることは事前に用意しているのですか?

やご店長:他の方は台本を書いたりしていると聞きますけど、私は文章を書くのが苦手で・・・・・・。言葉が違おうがなんだろうが、そのとき思った気持ちを勢いでしゃべるスタイルをとっています。

ネガティブな話でも「嫌な気分にならず」聴いてもらうための配慮

――車の中というプライベートな空間で録られているからか、ときにドキッとするような赤裸々なトークがありますね。職場から“戦力外通告”されたというトークは、聴く前から緊張してしまいました。

やご店長:去年(2021年)の1月に、大雪で家から出られなくなったときがあって。いつも家から車で通勤しているんですが、それも難しくなって、朝イチで会社に連絡したんです。そしたら、「来なくていいよ、一週間くらい」と言われて。

――文字にするとなかなかキツイですね・・・・・・。

やご店長:「他の人はちゃんと来てるのよ」と言われて。うち、職場から遠いうえに車しか足がなくて、大雪なんか降った日にはお手上げなんですが、「どうあがいても来い」みたいな感じで。

――職場の先輩へ贈るギフトは何がいいか、と尋ねるトークもありましたね。

やご店長:そうなんです。そのあたりの礼儀をちゃんと通さないと居づらくなる職場で・・・・・・。

ーー話の内容とは裏腹に、とても軽い口調で語っていますね。

やご店長:実際には何度も仕事辞めてやろうって思ったんですけど、そういった不条理さも含めて、全部配信で言うようにしました。ある意味、話すことそのものが発散になっているのかもしれないですね。

私、ネガティブなテーマを話すときは、口調が暗くならないようにしているんです。愚痴も、イライラしながらしゃべることはしない。そうしないと、ただの八つ当たりになっちゃうじゃないですか。それをリスナーさんにそのまま聴かせるわけにはいかないので、「こんなことあったよね、どう思う〜?」というように、あくまで雑談として話すようにしています。

――嫌なことがあった、という話と「嫌な気分」は切り離しているのですね。

やご店長:自分は嫌な気持ちがあったのでしゃべっているけれど、それを聴いてくれるみんなには、あんまり嫌な気持ちになってほしくないんです。

――話している人の気分に引っ張られちゃうことって、ありますもんね。

やご店長:そうなんですよ。私、それが嫌なんです。悲しい話をしたら、悲しい気持ちに引っ張られるのがわかるから。だったら、その負の感情を、次の活力につなげていきたいと思うんです。拳を突きあげるように。

――トークの力で、歩みを前に進めていくと。

やご店長:何の目標もないんですけど、人生に向かって「やったるぞ!」という気持ちで。

私、病むときは結構病んじゃうので(苦笑)。逆に言えば、気合いを入れないと動けないんですよ。だからこそ、“動けるとき”はプラスの力を全開にして、溝にはまらないようにしています。

自分のトークが”友達”を連れてきてくれた

――やご店長は、日々“話し続ける”ことによってご自身をポジティブに保っているのですね。

やご店長:介護に関係するお仕事をしているのですが、コロナ感染拡大防止のために、仕事以外で人と会うことを制限されていて(2022年1月現在)、友達と全然会えず、日常的に話す機会がなくなってしまったんです。

実際、昔よりもしゃべれなくなって、言葉にも詰まってしまうことが多くなって。「このままだと誰ともしゃべれなくなってしまうんじゃないか」と不安な気持ちを抱えていました。そんななか、Radiotalkを始めたことは、いいきっかけになりましたね。

いまとなってはリアルの友達よりもRadiotalkの友達が多いくらい(笑)。大事にしたい人がいっぱいいるので、本当にありがたいです。もはや、Radiotalkが無くなったら、どうにかなっちゃうんじゃないかってくらい。介護に携わる同業者の方からは、「わかる〜!」「聴いていてストレスが軽減される」という声をよくもらいます。

――まさにやご店長の話が、人を連れてきていますね!

やご店長:コメントを介していろんな話が広がっていったりして、本当に楽しいですね! 話を繰り広げ合うことで、「自分と同じ人がいたわ〜!」とお互いに思える感じになれるのが最高です。

100以上の個人ラジオに感じた「興味を引くポイント」

――そういえば以前、「100人以上の個人ラジオを聴いてきた人」としてテレビに登場していましたね。

やご店長:そうなんです! フォローしている番組の数を数えたら、「あれ、いつのまにか100超えてんな!?」と思って(笑)。こんなに聴いていたのかー! と、自分でもビックリでした!

――新しく配信をはじめた方がいると、必ずチェックするとか。

やご店長:音声配信って、1ヶ月経ったら忘れられちゃうみたいなところがあるじゃないですか。リスナー側としても、たった1週間ちょっと放置しただけでメンツがガラッと変わってて、「ここどこ!?」みたいな。

毎日聴いていても、それでも結構見逃しちゃいますもんね。この流れの速さに取り残されないように、つねにアンテナを張っている感じです。

――やご店長から見て、思わず聴いてみようと思う番組のポイントは?

やご店長:まずは、アイコンがイケメンであること(笑)。実際の写真じゃなくて、「イケメンのイラスト」が描かれていると、思わず開いちゃいますね。私自身、絵を描くことが多いので、「本人はどんな人なんだろう?」って、気になっちゃいます。

――たしかに、声から姿を想像するのって楽しいですよね。

やご店長:そうそう。写真だと、「こういう人なんだ」ってすぐに答えあわせできちゃうじゃないですか。アイコンと話のギャップがあったら、面白いですよね。かわいい系のアイコンの人が真面目な話をしていると、思わず「おっ」となっちゃいます(笑)

――タイトルの付け方も人によってさまざまですが、やご店長はどんなタイプのものに注目しますか?

やご店長:堅いタイトルを付けている人とか、気になるかも。いわゆる「世の中にもの申す」系はあまり好きじゃないんですけど、「これについて語る!」みたいなタイトルを見ると、まずは一回聴いてみようかな、と興味がわきますね。「こう思うやつ、あつまれ!」とか、「最近これ始めたんだけど、どう思う?」みたいな、賛同を募る系は、けっこう惹かれます。

――ご自身も発信者であり、熱心なリスナーであるやご店長から見て、「個人発のラジオ」にはどんな魅力を感じますか?

やご店長:「ゼロから作ることができる」というところですね。配信を始めるとき、その内容はもちろんですけど、番組のサムネイルやジングルも全部自分で用意しないといけないじゃないですか。機材もそうですよね。

こうしなければいけない、という決め事もないし、あるとすれば、どのアプリで配信するか、ぐらい。明確な正解がないぶん、作り込みがひとりひとり違って、その人自身を出さざるを得なくなるんですよね。

誰でもできるものだからこそ、自分で全部作らないといけない。でも結果として、それが唯一無二の個性になっていくんですよね。そこがすごく面白いなと思います!

Radiotalkで、趣味のイラストが”仕事”になった!

――Radiotalkで配信を続けることで、変化したことはありますか?

やご店長:まちがいなく、絵を描くということへのスタンスが変わりましたね!

もともとコピー用紙の裏に描くような落書き程度のイラストしか描いていなかったんですけど、『泥沼アワー』のサムネイルを作るようになって、「ちゃんとやらないと」と思うようになったんです。

PCの操作が苦手で、これまでずっとiPadでイラストを描いていたんですけど、こうした苦手意識も克服していきたいなと思って。いろんなところを勉強して身につけていこうと思って、いまは上位モデルのiPad Proでイラストを制作しています。

いまは、トーカーさんから依頼を受けてイラストを描くお仕事もしています。その人の配信を聞きつつ、その人を想像して描いたりもするのがすごく楽しいです!

――Radiotalkをきっかけに、趣味だったイラストがお仕事になったんですね!

やご店長:最初は無料で描いてたんですけどね。「タダじゃ申し訳ない」「お金を払いたいので窓口を作って欲しい」と言ってもらえるようになって、きちんと“お店”を作りました。

――利用レビュー、めちゃめちゃ高評価じゃないですか!

やご店長:書いてくれたの、たぶんRadiotalkのリスナーさんですよ(笑)。

でも改めて、Radiotalkって“人をつないでくれる”アプリだなと思いました。人それぞれの使い方ができるし、「こうしたい」と思えば、いくらでも無限に可能性がひろがっていくんですよね。ラジオという枠に留まらない、人との出会いの面白さにあふれているアプリだなと思います。

「居酒屋に必ずいる女」が今日も待ってます

――今後、Radiotalkを通じてどんなことをやってみたいですか?

やご店長:しゃべるのがうまくなりたいんですよ、私。笑ってごまかすことがめちゃめちゃ多いので、一つのことに対してしっかりしゃべれたらと思っています。

――たしかに、話を組み立てて話すのには技術がいりますね。

やご店長:話の起承転結を考えて話すって、難しいですよね。話している最中に「あ、こっちの話もしたいな」と思って、ついそっちの話にそれていっちゃうことが日常生活でも結構あって。

やっぱり、ちゃんと自分の思いを伝えるためには、起承転結をハッキリさせてしゃべらないと、相手に伝わらないですよね。それをちょっと意識したいですね。

――やご店長にとって、リスナーはどんな存在ですか?

やご店長:一方的に「ちょっと聞いてよ!」と話しかける相手、みたいな(笑)。お友達みたいな感覚で絡む存在ですね。はじめましての方も、いつも来てくれる方も、いつのまにか一緒になって、毎回井戸端会議を繰り広げています。

――最高の関係ですね!

やご店長:私、「『居酒屋に必ずいる女』って感じ」って、よく言われるんですよ(笑)。「よう、そこの姉ちゃん、また来てんのか!」みたいな。「いるよ! それがどうした!」みたいな(笑)

――いいですね。行くといつもカウンターで飲んでいる人。憧れます。

やご店長:実際にそうなので(笑)。コロナ前は毎週飲みに出てたんですよ。一人でふらっと出かけて、そこらへんのおじさんたちとカラオケして帰ってくる、みたいな。いまはなかなかそれができなくなっちゃったから、Radiotalkというカウンター席で待っていたいと思います。あ、配信のときは飲んでないですからね!

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