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荷物の重みと生活の重みと
その先の生活しか考えていなかったあの頃
さてさて・・・
父親が亡くなってまだ1週間も経たず、今日も今日とて住んでいた家に生き、遺品の片付けや、家財道具を処分する業者さんの見積もりなど色々と対応・・・
こういうことはもうTwitterでつぶやかないようにしよう。
こんな湿っぽいことが度々フォロワーさんだけでなく全然関係ない方のTLに流れてきたらあんまり良い気はしないだろう。楽しい気持ちが冷めるというかね。
だからリンクをクリックしなければ読まずに済むというワンクッションが必要なここでダラダラと書こうかと。
【閲覧注意】とかアダルト的な画像とか、そういう見る人に配慮しなければならないやつはみんなワンクッション置くもんな。(そういうのと一緒にするのもどうかと思うけども)
・・・いうことで前置きが長くなりましたが、今日も遺品の片づけ。
まだ『遺品』って言葉に慣れないなー。決して実感がないわけじゃないんだけど。実際に医者と一緒に死亡を確認してるし。
でも、冷蔵庫の中に入っている食品や、洗面所のキャビネットに入っているシャンプーやらボディソープやら洗剤やら大量の備品を見るとね、
結構精神的にくるものがあるんですよね。
父は体に障害があって基本的には車いす生活。日常生活は週に数日、ヘルパーさんに介護していただいていました。
それでヘルパーさんともお話したんですが、つい2週間ぐらいほど前。ヘルパーさんに付き添っていただいてスーパーに買い物に行き、あれが食べたいこれが食べたいと食品を買い込み、そしてシャンプーやら洗剤やらトイレットペーパーやらティッシュペーパーやら、大量に買ったそうなのですね。
キャビネットを開けてビックリした。
ジジイが一人で暮らしているだけなのによくもまあこんなに買い込んだもんだ。
そう思ったところで、ふいに涙が出そうになった。
当然だけど「死」なんてものは全く考えてなかったんだろうなあ。
これを切らしたら、また買いに行くの大変だから余分に買っておかなくちゃ
そう思って大量に買ったんだろうなあ。
その先のことの生活。
生きることしか考えていなかったはずなのになあ。
その2週間後に、まさか自分が死ぬなんて夢にも思わなかったろうなあ。
思い出の品なんて全然ないけど、そうした新しい在庫の品を見ているとなぜか辛くなる。あまりにも突然すぎて。
大きいバッグを持っていき、未開封の洗剤や同じく開封されていないマヨネーズとかケチャップとかの調味料、トイレットペーパーやティッシュペーパー、詰め替え用のファブリーズや洗剤、洗濯洗剤だけでなくトイレ用もあって、処分するのももったいないので、とりあえずバッグに詰めるだけ詰めて持って帰る。
このバッグの重みも悲しかった。
この重みは、イコール父がこの先を生きていくための重みでもあった。
その先の生活を見ていた分、余計に重く感じるし、そして悲しかった。
たとえば長く入院したとして、医師から余命宣告などされて、心の準備から覚悟まで十分出来ていれば、父の死に対してまた違った印象を持ったのかな。
なあ、こんなに買い込んでいてももう使わないだろ。
この生活必需品は俺が大事に使わせてもらうからな。
ありがとう。
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