将来の夢は名詞ではなく動詞で。

将来の夢は名詞ではなく動詞で語ろう。
特に小学生から高校生くらいまでの若い世代にそう伝えたい。

名詞で語る夢。例えば

「パイロットになりたい」
「サッカー選手になりたい」
「エンジニアになりたい」

などなど。全くもって悪いことではない。しかしこれには欠点が二つある。

一つは、"パイロットになりたいだけで、飛行機は操縦したくないかもしれない" ということ。つまり、本当は好きじゃない、やりたくないのにその職業に就いてしまう可能性があるということだ。

そしてもう一つは、探せる範囲が狭いということ。これは動詞で語る夢と比べてになるので、ここでは一旦割愛させていただく。


では動詞で語る夢とは何か。例えば

「お菓子を作りたい」
「車を運転したい」
「人に何かを教えたい」

などなど。
※名詞も入っているじゃないかという突っ込みはNGである。

これらを簡略的に伝えると、それぞれ
・パティシエ
・レーサー
・先生
となることが想像できるかと思う。しかし名詞で語る場合と違うのは、少なくとも "それがやりたくてやっている" ということ。こうして将来やりたいことを考えれば、仕事を始めたとき「失敗した」と感じることは少ないのではないかと思う。

そして、先ほど割愛した探せる範囲の話もここに付け加えると、例えば
「車を運転したい」
の例の場合、答えはレーサーだけに留まらない。ざっくり例を挙げると
タクシー、バス、トラックや、車の運転がメインではないがディーラーや整備工場でも車を運転できるし、新しい車の開発現場に行けばテストドライバーという選択肢ももしかしたらあるかもしれない。
「人に何かを教えたい」
も同様に、先生以外に塾講師や、生徒向けではなく社会人や一般人向けのセミナー講師という選択肢もある。あるいは、視点を少し変えればプレゼンに長けていると捉えられそうなので、一般企業でもディレクターとして外部企業へ営業をかける仕事で意外と羽を伸ばせるかもしれない。



纏めると、将来の夢は

どうなりたいかではなく何をしたいか

で考えるほうがいいということだ。
きっとそうだ。




はてさて。問題はこれを伝える相手がいないということだ。
どこかの教師さんがこの記事を発見して、生徒さんへ伝えてくれることを願うばかりである。


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