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ベルリン旅行記②

2023年12月、3泊4日でベルリンに行ってきた。記憶が新鮮なうちに、見たり食べたりしたもの、感じたこと、考えたことを記録する。初日のふりかえりはこちらから。

12/28

ベルリン2日目。ホテルの隣にあるオーガニックコーヒーを推しているカフェで簡単に朝食を済ませたあと向かったのは、ベルリンのFree Tour。世界各国の観光都市にあると思われるこのツアーは、いわゆるドネーション制のものだ。

カウントダウン用のステージが作られていた

この日はブランデンブルク門に集合し、3時間にわたってガイドの方の説明を聞く。ドイツの歴史を教えてもらったり、街の中に潜む歴史的なエピソードを語ってもらったり、とても興味深いものだった。(スペイン語の説明だったこと、高校生の時に学んだはずの世界史をかなり忘れてしまったこともあり、たぶん説明してくれたことの6割くらいしかわからなかった。泣)

ドイツ・ベルリンの歴史といえば、現代史がやはり衝撃的だ。ナチス、冷戦と20世紀を象徴するといっても過言ではない出来事が、この場所に”あった”のだから。そして、その忘れてはならない負の記憶の爪痕が街の至るところに残っている。

まるで迷路のような空間

虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑、ベルリンの壁、チェックポイント・チャーリー、ベーベル広場などを巡ったが、どれも決してワクワクするものではない。「この街は暗い」といろんな意味で感じた4日間だった。

美味しい

お昼は、ガイドさんおすすめのブリューワリー兼レストランへ。現金主義のドイツに警戒して、スペインではほぼ持ち歩かない現金をいくらか用意していったのが大正解。2度も店員さんに「CASH ONLY」と強調されたのだ。

クラフトビールと、ソーセージ3種の盛り合わせ、ザワークラウト、ジャーマンポテトを楽しんだ。ソーセージは、オレガノなどのハーブが効いた爽やかなもの、お肉の味のバランスが良いもの、肉肉しいポークの香りが強いものの3種。サブの2品もとっても美味しい!発酵しているのに酸味がまろやかで、その柔らかい触感も癖になるザワークラウト、なんだかほっとする味のジャーマンポテト。「これは豚肉の味が強烈だね」「わたしはハーブのやつが好き」「もう少しカリッとしたジャガイモの方がいいな」なんて会話を楽しむことができるのが、恋人と旅行での幸せなひとときだ。

夕方には、事前予約していた国会議事堂とテロのトポグラフィーを見学。どちらも無料で見学できる上、音声ガイドもついてくるので詳細を知ることができ、満足度は高い。

国会議事堂

特に、かつてゲシュタポ本部のあった場所に建てられたモダンな博物館。ナチズムの恐怖を伝える「テロのトポグラフィー」は衝撃的だった。ナチスが台頭していた時代に行われていた残虐な行為や、それに関わった人々がどのように生きていたのかを詳しく解説してくれる。思わず目を背けたくなるような生々しい写真の数々。ヒトラーをはじめ、ナチス幹部による演説の録音。プロパガンダのポスター。高校の修学旅行で訪れた、広島の原爆資料館と同じくらい、忘れられない場所になると思う。

いつかクセになるのか、、、?

少し暗くなった気分を上げるために、ホテルの側にあったクリスマスマーケットで軽めの夕食をとることにした。ドイツのソウルフードとも呼ばれるカリーヴルストは、可もなく不可もなくという感じだった。ケチャップの味に、カレースパイスをまぶした素朴さは何度か食べると癖になるのだろうか?ホットワインで体も温まり、この日は終わり。

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