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人にイメージを伝えるのが苦手だったから。

こんにちは、リョウです。
お題記事に挑戦してみようと思って、まずは今の職業であるグラフィックデザイナーについて書いていこうと思います。

そもそもスキルなんてものは1ミリも持ち合わせていない。

僕がグラフィックデザインを始めたきっかけというのは、
僕が思った通りの名刺が、誰に頼んでも出来上がらなかったから。
とにかくワガママな理由なんです。笑

というのも、プロのデザイナーの方に頼むとまるで自分の名刺かのように
親身になって考えてくれて、
配置がどうとか、配色がどうとかアドバイスをくれるんですよね。

で、僕はというと自分のスタイルや営業方法が活かせる、
自己紹介以上に活用できる名刺が欲しかったんですね。

それを伝える能力が当時はなくて、具体的な理由が伝わらないので
それはプロの方からすると『採用しない方がいい意見』になる訳です。

そして変な性格が邪魔して、
素人が何を偉そうにと思われたくないので、プロの方に最終的には任せる形で、
作成して満足がいかない名刺が毎回完成品として上がってきていました。

当時出会ったプロの方々は、
『名刺をデザインするプロ』であって、
『プロの営業マン』ではないんです。
当たり前の話ですが。笑

それ以来、デザイナーさんに悪いからと思い、
自分で見様見真似で名刺のデザインをするようになりました。

自分で作成するようになって変化したのが、

名刺を整理していたら、あなたのことを思い出したんだよね。
まだ〇〇の仕事は続けているかい?
とか、、、

変わった名刺だったから気になって連絡したんだよね。
という声が聞こえるようになったのです。

この頃から、デザイナーでもないのに人の名刺を作るようになりました。

自分でも『あれ、これタバコ代くらいにはできるかもしれん。』と思ったしね。笑


あくまで”副業”で、”名刺だけ”作っていた。

斯くして僕はデザイナーデビュー(仮)を果たしたのですが、
元々は、利益を出そうとか考えていなかったんですよね。

それがなぜか、口コミが広がりいろんな業種の方から
依頼が来るようになりました。

しかも、名刺だけではなくDMやチラシ、
挙げ句の果てはロゴまで依頼されるようになりました。

ここら辺で、月の依頼が平均で30件とかになっていました。

そうなると、利益を取らないとイタズラに自分を忙しくしているだけですから、
しっかりこれを仕事にしようと考え始めました。


一つの柱にするために。

とはいえ、技術も知識もない僕です。
同じ価格帯でプロには勝てないんですよね。

だからまずは、苦手なチラシやDMは受けないことにしました。
僕には無理です。こればっかりは勉強して最低限作れるようになりましたが、
今も気が知れたお客様以外のものはやりたくありません。笑

そして次に、何で差別化を図るかを追求しました。
名刺でいうと、”どんな仕事”で”何のため”に名刺を交換するのか。
”何を売るのか”に特化した名刺を作ることでした。

一例を出すと、
ホストクラブの名刺を作るときに、表面はラメラメにして宣材写真と
源氏名以外は記載しない。
反して裏面は白紙で、ボールペンで記入しやすい紙質で作成する。

するとどうでしょう。

そのホストを気に入った女の子は、その場で連絡先を交換しなければならないし、
推しのホストならスマホケースに挟んでいたらブロマイドみたいになりますよね。

ホストは裏面にメッセージが書けたり、ホスト側も連絡先交換の言い訳を作れるんですよね。

つまり、会社名と名前と連絡先など個人情報を書くといった
名刺の常識の外のところに正解があるんですね。

そしてこの名刺をお客様に納品するときに、
『俺の名刺、連絡先書いてないから今のうち交換しておこう!』って言いながら渡すんだよ!
と魔法の1フレーズを付け加えて納品するんです。

僕が作った名刺を完全に使いこなせるように。

分析が好きな性格で良かった。


結果として面白いと思ったから追求してみただけ。

ロゴもいっぱい作ってみたりした結果、練習したデザインを服に印刷して売るだけのアパレルショップもどきを作れました。

結果を出したい人の名刺を、名刺交換のときの魔法の1フレーズと共に作るだけで
なんかわからないけど依頼がたくさんきています。

そして今、どんなモチベーションでやっているかというと、
育児をしながらできる最高の仕事だと思っています。

最近やっとイラストレーターの使い方も覚えて、
発想力に技術が追いついてきた感じなのでますます楽しいですよね。笑

気づけば自分で初めて作った頃から5年経ちましたし、
そろそろ駆け出しデザイナー名乗ってもいいですか?



#デザイナーになったわけ

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