嗜虐と被虐の向こう側にある欲

皆さまこんにちわあるいはこんばんわ

前回ひとつにまとめきれなくなった続きを少し

自己満の雑多な思考整理ですが観測した件数など考慮すると誰かの役に立つかも知れないし何の役にも立たないかも知れない話

「嗜虐」と「被虐」について掘り下げようとしたらひとつにまとめるには長過ぎて読み疲れそうだったので分けた感じです

前回に触れたようにそれぞれをざっくり攻めと守りと表現しました
で、この嗜好性が経験として蓄積されていくことで特化して身に付く感性が生まれるものであると考えています
本当に沢山の人と対話してみての雑感と多少の文献知識との擦り合わせではありますが


「嗜虐」の経験値が高い人の癖としてありがちなのが「極度に人の反応を気にする」様子が見られます
これは主観も多めですがw
攻め手はどこを攻撃するのが効果的か、相手の弱点を見極めることを繰り返すので人が嫌がることに敏感です
精神異常レベルで振り切った嗜好性であったり、経験の浅い人だと「人が嫌がる事をして喜ぶ」ことが目立ちます
プレイ的なものもそうですが「乱暴なこと」と「被虐性をくすぐること」の区別が出来ないケースをしばしば目撃します
対峙した相手をどれくらい大事に考えて接することが出来るかが影響するものかなと

「被虐」の経験値が高い人の癖として「自分が我慢すればいい」という思考になりがちな様子が見られます
守り手は耐えきることで達成感を得てドーパミンを獲得するものなので忍耐力があります
また、守る経験値が高くなると攻められたくない箇所を逸らす立ち回りを始めます
自分の益になる範囲、心地よく耐えられる「弱そうな場所」を相手に晒します
「被虐」の場合は精神異常レベルとまで言わずとも「陶酔」してしまう癖が見られます
「自虐」や「被害妄想」「自傷行為」など…
他者に危害を加えるレベルの低さから見過ごされやすいですが
やはり対峙した相手をどれだけ大事に考えて接するかの影響はあるのではないかと

前の記事で述べたように人としての生育環境、教育の影響で自虐的な性質が根付いているケースが多いかと思います
そうして「嗜虐」と「被虐」の要素をオブラートにくるむことでその向こう側にある本質にモザイクが掛かってしまう
欲望、本能的な部分ですね
自己を顧みて煮詰める作業をする習慣がない場合
自分の本質を理解せずに一般論に当てはめがちになるものではないかと思います
また、他者を推し量るときも同じようになるものではないでしょうか

一般論とは大きな母数の平均値であり悪い言い方をすれば偏見であるとも言えます
そもそも野生の本能から解離した「思考」や「理性」「倫理」などと言うものを抱えている人類と言う種族は一様にスペクトラムな精神障害を抱えているのではないかと言う暴論を個人的には持っています
生きると言う単純な営みを過酷に健やかに行っている野生動物たちと比較すれば人類は明らかに異常であると思うのです

はい、また脱線しましたが…

「嗜虐」「被虐」の嗜好性が何に起因するのかを自己分析でも他者の観測でも考慮すると見えかたが変わってきたり
行動や発言の意図を共感出来ずとも理解は出来るようになるのではないかと考えます

軽いノリでの「俺さぁ～Ｓなんだよね～」への平均値としては「性欲」「支配欲」「所有欲」「破壊衝動」「狩猟本能」など原始的な要素が多く含まれるかとは思いますが、包み隠されている場合は「庇護欲」や「慈愛」に起因しているケースも存在するかと思われます
一方、軽いノリでの「ドＭだよね～」への平均値としては「性欲」「被支配欲」「承認欲求」「怠惰」などの原始的な要素が含まれるかと思いますが、これも包み隠されている場合は「上昇志向」や「勤勉」に起因したりすることもあるかと思われます
フェティシズムを軸に見るのと本質を煮詰めて見てみるのとでは色々なモノの見えかたが変わるのではないでしょうか

長所短所は表裏一体であり煮詰めることでネガティブな要素が裏返るものであるし、短絡的で粗悪な要素も昇華可能ではないかと考えます
生き辛さが際立つ人間と言う生き物が少しでも気持ちよく快適な環境を目指すのは自然なことで
人生とはより快適な病床を求めてもがき続ける病院のようなものです
反芻と咀嚼を繰り返しながらより素直に過ごせるようになれたら良いのではないかと思います

平均値…一般論からの偏見で自称せずともSだのMだの言われる場合
思いやる気持ちが漏れていたり自身へのストイックさが漏れている故なのかも知れません
突き詰めるところ
どれだけ愛したいと、愛されたいと願っているかではないかと個人的には考えます
能動的、攻めることは愛したい気持ち
受動的、守ることは愛されたい気持ち

と、いっそのことドロドロぐちゃぐちゃゲロゲロしたものですらも綺麗に包んでみたら世界はそれこそ虹色で素敵にならないかなと

謎の戯れ言に最後までお付き合い頂いた方、ありがとうございますw

この記事があなたの明日からの世界をより良く出来れば幸いです

それではまた