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英断をチャンスに

人生100年時代と言われるようになってから久しい。

だがこの言葉、若い人にとってはプレッシャーになるのではないだろうか。

ええ、あと80年も生きるの?

あと何十年働くの?

今の世界情勢を見れば胸を張って比較はできないが、少なくとも80年前の第二次世界大戦真っ只中だった日本と今の日本はまるで違う世界だろう。

そうなれば、今から80年後の日本だってどうなっているかは誰にも想像がつかない。

悲観的に捉えるなら、80年後に不透明な綱渡りをしなければならない未来が用意されているんだから、早くも憂鬱だ。

楽観的に捉えるなら、AIが進化しまくって、想像はつかないけどとにかくめちゃくちゃ人生が楽しくなるかもしれない。

個人でスマホアプリを開発した80代のおばあちゃんの話なんかを聞いていると、期待が持てる。

昔に比べてプロ野球の選手生命が長くなったとは言われるが、平均はどうなんだろう。

ポジションの数は決まっているし一軍登録選手の人数も限定されている。

長く活躍できる選手が増えているのなら、早期離脱者も増えていなければ計算が合わない。
(そもそもの入団者数を減らしていそうだが。)

アスリートとしてどんなに恵まれた体格や才能を持ち得ていても、将来に不安を抱いていることに関して僕らと大して変わらない点は、突如として仲間意識が芽生える。

プロとしての人生は1年だったとしても、プロを目指して10年以上あらゆるものを犠牲にしてきたかもしれない。

しかもそれが、10代20代という貴重な時期で。

速水選手はまだまだ若い。

このタイミングでの引退が、後に英断だったと言えるような人生を歩んでほしい。


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