マガジンのカバー画像

宝塚感想

29
運営しているクリエイター

2018年5月の記事一覧

花組『ポーの一族』はどこから見るか

 ともかく原作を大事にしている舞台化であった。現代の感覚や、三次元でみると伝わりにくいシーンもきちんと原作漫画に沿った形で作られていた。

 一族のダンスが見せる不思議な雰囲気は、宝塚という統一感ある劇団ならではだと感じる。さすが大きな舞台の扱いを熟知している小池先生だけあって、二階席の満足度が高い。こんなに近くまで来てくれるシーンの多い舞台あっただろうか。それも大切な場面が多い。
 特にラスト近

もっとみる