自殺未遂体験
今日失恋した。
やけになってスーパーで一番辛いつけ麺を買った。レンジで簡単にできるやつを3人前。
家に帰るまで、今日のことは考えないようにしていたけど、結局、死んでしまいたい、消えてしまいたい、と考えてしまった。
つけ麺ができた。
一口食べたけど、辛い。時間をかけないと食べられそうにない。食べられないくせになんでこれ買ったのか。あーもう無理、死にた。
でも、死にたいとか言うくせに、いざその時になったら死ねるのかよ、って思った。
だから、試しに、「この激辛つけ麺3人前を休むことなく食べ切られたら、死んだことにする」とすることを思いついた。
そう考えると、辛さなんてなんてことないと思えてきた。だからさっそく、がっつく。そして、思いのほか箸はすすむ。辛さとは違う興奮がこみ上げる。
食べる、食べる、食べる。
でも、勢いは最初だけだった。辛さで箸は止まり、水を求め、電気を消して、あったかい布団に飛び込んだ。
例えこんなに簡単な条件だとしても、本能が生きることを選んでしまうんだな、ってわかった。
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