飼犬が目が見えなくなってしまうこと
くぅちゃんは19年6月28日生まれのポメラニアン、毛の色はクリーム。女の子。挿入した写真は朝5時に眠い所を起こしてしまった時の嫌そうなお顔。
くぅちゃんをお迎えした時の話は追々書いていきたいと思う。
つい数週間前、くぅちゃんは進行性網膜委縮と診断されました。
網膜の形成不全、若しくは一度形成された網膜が先天的な疾患により委縮し、ひいては失明してしまう病気で、遺伝によるものだそう。(更に、劣勢遺伝で発言率は17%)
ポメラニアンは元々この病気の好発犬種ではないし、生後数カ月で発症というのは相当早いらしい。
何でくぅちゃんが、という思いが消えなかった。まだ子犬なのに、これから10何年だって健康に生きて欲しいのに、皆が発症する病気ではないのに。
くぅちゃんが失明してしまうことを考えると、胸が潰れそうに悲しかった。どんな気持ちで生きているんだろう。最近飼い主の顔が見えにくいなあ、と思っているんだろうか。
夜になるとほんの僅かな音に対しても過敏に反応し吠え続けること、散歩のときに自転車や車が側を通ると以上に怖がること、臆病な性格だと思っていたけれど、全て納得がいった。
私自身は通常の視覚の持ち主である。だから、光のない世界、視覚で物を判別できない世界を僅かに想像することはできても、実際に経験することはできない。
でも、だからこそ、「わんこは今を生きている」という言葉をツイッターでいただき、はたと気が付いたことがある。
私が特に恐れているのは、「くぅちゃんが視力を徐々に失っていってしまうこと、くぅちゃんがそれを怖がって、毎日つらい気持ちで生活していること」(勿論、実際の家具の配置やお散歩をどうするか、という点が現実的に大きい問題なのだが)であること、でもそれは、人間の視点からくぅちゃんの気持ちを推測して勝手に可哀相に思っている面が強いのではないかということ。
犬にとって生活というものが日々を生きることで、将来への不安をもたないのだとしたら、くぅちゃんの毎日はそこまで恐怖に満ちたものではないのかもしれない。と考えたら、かなり気持ちが楽になった。
むしろ、ほぼ見えていないはずなのに嗅覚と聴覚で視覚を補い、家の中ではほぼ普通の生活をしている。きっと毎日少しずつ順応しているんだろう。犬って凄い。くぅちゃん良い子だね。
どちらにしたって独りよがりに想像しているに過ぎないのだけど、それなら気持ちが楽になるように考えた方がいいに決まってる。
いまは、私の家に貰われてきて良かったと、幸せな人生だったと、いつか来てしまうお別れの時に、くぅちゃんに思って貰えるような生活にしてあげたいと強く、心から思っている。
わんこを飼ったのは初めてで、ただ可愛いという思いから無責任に飼うことを決めてしまった。家族にお世話の大部分をお願いしていて、家族の協力なしにくぅちゃんを育てることは出来ないけれど、
こんなに心から愛せる存在だと思わなかった。くぅちゃん本当にありがとう。これからもよろしくね!
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