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休みなのに母は忙しいが、気は緩む

また今年も三週間ほど岩手に帰省していた。
その間、日記のネタにメモしていたこともたくさんあるのだが、メモをまとめる時間がない。そう、それが夏休み。まとめるのは諦めた。
毎度毎度トイレまで子どものどちらかが話しかけにくるので、一人になる時間が一切ない。
岩手への帰省中は、私の子どもが私と祖父母にずっと話しかけるか、私が自分の親に話し続けるか、のどちらかで、誰ひとり一人になる時間がない。やたらうるさい家だ。

8月22日(木)の日記
少し前に私の両親から誕生日プレゼントとして電動ミルをもらった。とても嬉しいので、電動ミルのためにキッチン周りを綺麗に収納しなおした。キッチンの主役に祀り上げられた電動ミルは、料理中の登場回数も多め。今朝のチーズトーストには、大人の方だけブラックペッパーがふりかけてある。夫は少しむせていた。慣れてくれ、挽きたてのブラックペッパーに。

辻ちゃんが去年の夏休みあたりのYouTubeで言っていた。
「スケジュールに縛られない分、子どもの学校や保育園が休みの方が気が楽。」
すごく共感する。昨日一昨日の二日間も8月分の登園日だったが、持ち物やバスの時間、出発時間など一体何度確認したことか。そして朝に弱い母子は6時半に起きるだけでヒィヒィ言うことになる。起きたくない、食べたくない、これ見てから行きたい、レゴでこれ作ってから行きたい、無理無理無理!
そんな朝を過ごさずに済むだけで、夏休みは気が楽だ。まだ起きなくていいよ、食べたくなったら食べな、見ていいよ、レゴでなんか作っていいよ、好きなだけ。

今日は体操教室の参観ができる日だった。幼稚園の課外で習っている体操教室なのだが、夏休み中は市の体育館の柔道場で行う。
普段からテクテク歩くことが滅多にない、「走る」がデフォの長男だが、心底楽しそうに走り回っていた。足が速いから走ることが好きなのか、走ることが好きだから足が速くなったのか。足が遅くて、走ることが嫌いな私には知る由がない。
次男は1時間近くはしゃいで、私の周りを衛星のように走って笑ってふざけていたが、電池が切れたように柔道場の畳の上で寝始めた。その後1時間弱、その場で寝ていた。

というわけで、週休0日の夫と、夏休みの子どもたちで朝から晩までずっと子どものことをして、家事もままならず。夜になれば家事や仕事をする。そんな日々を送っているため、何がというわけではないが、忙しい。

ここまでの日記を夜中に書いていたのだが、「これではダメだ!!忙しい!心を亡くしてしまう!」と危機感を覚え、今は寝かせた子どもを二人乗せたまま、スタバのドライブスルーでひと息つきながら日記を仕上げている。
最近の子どもたちは昼寝の必要がなくなったので、このひと息の頻度が少なくなってしまった。何かが楽になると何かに苦労することになる。それが子育てというものなんだなぁ。

夏型ハイテンション病について
夏休み中の鬱々とした日記を書いたあとではあるが、私の夏型ハイテンション病は寛解状態にある。夏にハイテンションになることに慣れが生じた。夏の訪れとともにやる気がみなぎり、あれもやるぞこれもやるぞ…という状態になるのだが、それが達成されなくとも悔しさも悲しさも感じない。
高校時代の夏型ハイテンション病の発作ピークは、高校二年生のひと夏だったのではないか。
我々によって病名がつけられたあの夏。
坂の上にある高校からの帰り道、自転車で坂を下るだけで「夏らしさ」を感じられた。あの頃ほど夏に対して敏感ではないし、あの頃ほど動けるアクティブさもないが、今でも夏が近づくとわくわくする。それは夏型ハイテンション病の寛解状態だと私は思う。

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