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起こす。起きる。

10月に入って身の回りのことに変化が起きた。
いや、正確にいうと「起こさせた」という表現の方が正しいと思う。地面に釘でもうちつけているんじゃないかと思うほどの重い腰をようやく上げた。

10月1日、ここ数年伸ばしていた髪の毛を40㎝ほど切った。
物理的にも軽くなったけれど、精神的な爽快感がとても大きい。見た目に大きな変化が生じるのは新鮮で何度経験しても楽しい瞬間だと思う。今回は前職場の先輩がしていたことから知った「ヘアドネーション」をしてもらいにいった。長年ミディアムヘアを貫いてきたけれど、胸下まで伸ばしてみたいなぁと思いつきでなかなか頑張った。といいたいが、コロナ禍のことと褒め上手な担当の美容師さんのおかげで順調に伸ばすことができた。努力の結晶ともいえる髪の毛は数時間で数束に揃えていただいた。見た目が起こす変化はとても単純だけれどそれ以上に効果は大きい。一気になりたい像に近づくことができるのが髪型・メイク・装いなんじゃないか。なんて思う。

ここ数か月特につよく、「変わりたい」と思った。
何かショックを受ける出来事があったわけではない。日々感じていた自分への肯定感の低さやどんどん卑屈な思考になっていることに、ふと気づかされた。
よくある「こんなはずじゃなかった」。そんな台詞みたいな言葉が脳内を駆けずりまわし始めて、ようやく今動かないと、この感情をずっと背負い続けないといけないんだと思った。気づけばそんなことばかり考えてしまうようになったのはいつからだったかわからないし、あまり思い出したくもないけれど、変わりたかったんだ。

茶髪のロングヘアから、暗髪のショートヘアは想像以上の変化で、カットをしてもらっている間どんどん軽くなっていく自分を鏡で見て、わくわくした。変化を目の前で見るのは何歳になっても高揚する。目の前には数時間前とは別人の自分。わたしの元から離れたのは髪の毛だけ。髪型。変わったのはそれだけ。それでも他にも多くのものから脱したような気持ちになった。
部屋のものを思い切り断捨離したあとのような爽快感につつまれた。
人が寝転がっている芝生の青さに目をゆがませるわたし。。
不明確だけれど確実に存在している不安に怯える。
どう進んでいくとよいのかわからない今後にため息をつく。
考えすぎるわたしにはいつも脳内には暗い靄がかかっている。明るいことを考えようと意識しても、無意識の意識が勝ってしまう。
でもその靄を晴らしてくれた。たった髪を切った、それだけなのだけれど。

ショートヘアになってから、気づいた変化がある。
もちろん、お風呂上りは非常に楽になった。アレンジの幅も予想以上にあって発見する度に今後の楽しみが増える。最近マスクのこともあってしていなかった大ぶりのピアスのしがいがある。でもそれ以上にいいことが。
”姿勢”に今まで以上に気を遣うようになった。
これに関しては髪型は関係ないと思うのだけれど、ショートヘアになってフェイスラインや首元が丸見えの状態になったことで、「あ、ここも人から見えるゾーンだ」という意識が出てきたから。ロングヘアのときは無意識に隠れているという感覚があったのだろう。背筋ひとつで、少しだけ自信がやってくる。ちょっと自分を好きになれる気がした。

見た目では今年1の大きな変化。なかなか職場で話す機会のない人とも話すきっかけになったりしたから楽しい一週間を送れた。早く友人にも見てもらって感想を聞きたいところ。わたしとしては気に入っているから嬉しい結果でありますようにと願うばかり。


もうひとつ、大きな変化がある。変化というよりも、これからの希望。
それは、ここ半年~1年ほど入会に迷っていたSHElikesに入会したこと。
今の職場は今年から入ったところだけれど、あまりの不適合さに毎日悲しくなっている。しんどい、ではなく悲しくなる感情というのが前職とは違っていて、どうしたらいいのかさらにわからなくなっていた。でも転職活動するには、いまのわたしにはアピールできるものがない、やりたいこと、進んでいきたい方向性も見えていない。こんな状態じゃまた進むことができない。家族も応援してくれたこと、タイミングの良さ、最終的には考えすぎてもダメだ!直感で!と、入会を決めた。この入会を決めた話は今度書きたい。

これはまだ現段階では大きな変化にはつながっていない。
〇〇になりたい!フリーになりたい!などの具体的な目標もない。そんな状態で不安がないのか?と聞かれれば不安ばかりだよ!と言い返してしまいたくなるのが現状だけれど、ひさしぶりの学びたいことを学ぶという作業はとてもワクワクしている。この感情を得ただけでも毎日灰色な生活を送っているわたしにとっては大きな展開だ。

ここから少しでもありたい像に近づけるように、亀のように遅いわたしだけれどまえを向いていきたい。
仕事に対していきいきとできるわたしになっていたいから。

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