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からから空回りする名もなき街路樹から落ち葉
空気銃は上空を通過するが誰にも気づかれない
ギアを最大にした若者 作業靴すり減らして最後は砂利道に繋がれていく
疲弊し切ったビル群が倒れそうで怖い 足元がふらつく錯覚
最後、最後の重みを飛び越えるためにもがくひとびとを嘲笑う 俺のためだ
行く手を阻まれて言葉さえなくせば簡単にひとの首に手をかけてしまうのはなぜ
うたうような踊るような声だけで十分 故郷ではなく自分の庭に帰りたいと願う
笑った顔して本音を隠す 口を塞がれたことから始まり 振り払うまでが大人
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