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マストドン(Mastodon)初心者向けの新サーバー「マストドンジャパンネット(mastodon-japan.net)」を紹介する記事

「マストドンって何?」という方はこちらの記事をご覧ください。

はじめに

イーロン・マスクがTwitterを買収して以来、マストドンへの移住者は今日も増え続けている。公式アプリもリリースされ、マストドンを始めるハードルは低くなったが、アプリでおすすめされる「mstdn.jp」というサーバーの雰囲気が苦手、あるいは不愉快というユーザーも散見されるようになってきた。
そこで、これからマストドンを始めるユーザーに向けた、第二の「日本サーバー」として新しいサーバーがくろりんご氏によって2022年11月9日に開設された。
その名も「mastodon-japan.net(マストドンジャパンネット)」だ。

サーバー開設の背景

分散型SNS「マストドン(Mastodon)」には様々なサーバーが存在する。日本最大級のマストドンサーバー「mstdn.jp」や、イラストレーターが多く登録している「pawoo.net」、汎用サーバーとして様々な機能が備えられた「fedibird.com」など、日本国内のものだけでも数え切れない程たくさんのサーバーが存在している。
その中でも、「マストドン日本鯖」を名乗る「mstdn.jp」には23万人ものユーザーが登録しており、アクティブユーザーは2万人を数える。mstdn.jpはかつて「Twitterを追い出された人々」の居場所として定着したため、老若男女が集うローカルタイムライン(サーバーの登録者の投稿がほぼ全て流れてくるタイムライン)はいつしか四六時中猥談や罵詈雑言で盛り上がる場と化し、「マストドンは下ネタで盛り上がるSNS」「mstdn.jpは刺激が強すぎる」などの悪評が広まってしまった。
勘違いする人が多いのだが、「mstdn.jp」は何らかの公式のサーバーではない(紆余曲折あり現在の運営はアメリカの法人)。にも関わらず、マストドン公式アプリではアカウント作成先のサーバーとしてmstdn.jpをおすすめする作りになっているため、何も知らない新規ユーザーが次から次へとやってきてはカオスなローカルタイムラインの雰囲気に呑まれるか、拒絶する様子が後を絶たない。
また他のサーバーでは、Twitterからの「大流入」に対応しきれなくなり、サーバーダウンや登録受付停止に陥るサーバーも現れ始め、分散型SNSにも関わらず分散出来ていない状況になりつつある。
つまり、これからマストドンを始める初心者ユーザーが、mstdn.jpに登録してしまい強い刺激を受けてやめてしまう問題、あるいはユーザーの分散があまり進んでいない問題が生じているのだ。
マストドンジャパンネットは、これらの問題に対処するために生まれたサーバーともいえる。

サーバーの特徴

マストドンジャパンネットの大きな特徴は、機能がシンプルであることだ。本来マストドンには備わっていない絵文字リアクションや引用機能を実装、タイムライン上の文字サイズの変更も出来るカスタム性の強い「fedibird.com」とは異なり、ジャパンネットはマストドン本来の最低限の機能のみが備わっている。いわゆる「バニラ(拡張機能を導入していないソフトウェアとしての原型)」の状態だ。またサーバーのテーマは特に決められておらず、「汎用サーバー」として開設されている。
本稿執筆時点でサーバーには116人のユーザーが登録しており、mstdn.jpにあるようなカオスな雰囲気は今のところ見られず、穏やかなローカルタイムラインが展開されている。
ちなみに本稿執筆段階では、愛称は特に決められていない。「じゃぱねっと」「じゃぱんねっと」「ジャパン鯖」「JPN鯖」など、ユーザーによって様々な呼び方がある。

ジャパンネットへの登録方法

記事冒頭のURLからでもアカウント登録が可能だが、ここでは公式アプリでのアカウント登録方法を記す。

公式アプリでのサーバー選択画面で、
mastodon-japan.net 
と入力する。フルネームで入れないと出現しないため注意。
利用規約を確認し、
必要事項を入力。
誰もいないタイムラインが現れればアカウントの登録は完了だ。
虫眼鏡マークの検索タブを開き、
「コミュニティ」のタブまでスワイプすると、
ローカルタイムラインを開く事ができる。
ここからフォローしたいユーザーを探したり、
ローカルタイムライン上で交流することが出来る。

あとがき

マストドンジャパンネットは、本稿執筆段階ではまだ数日前に出来たばかりの、出来立てホヤホヤのサーバーだ。そこにはまだ何も文化やミームは生まれていない。新しく出来たばかりのSNSで、是非穏やかなひとときを楽しんでみてはいかがだろうか。
本稿がよいマストドンライフを送るための記事になることを、切に願う次第である。

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