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潜る、2時間。


志望動機、進まぬ〜〜

となりながら、突然意味もなく掃除機かけたり洗濯物畳んだり。お部屋が綺麗じゃなくちゃ集中できないもんね!試験勉強を前にした中学生と同じ思考だよ、こりゃ。

私の人生で最大の成功体験と言える大学受験(あれから10年経とうとしてるのにそれを超える成功体験はないのか、というご意見は無視します)を思い出だすと、私はいつも家で勉強していなかった。地元の図書館か、時間はかかっても夏休みは学校に通い詰めて、廊下の机で友達と肩を並べて勉強した。自分を強制的に勉強から逃れられない環境に置くことで、やっとこさ勉強できたんだ。

大人になった今、無料で勉強する場所を手に入れていたあの頃の環境の有り難さを実感し、涙を流している。子供っていうだけでなんでも与えられてたな。

まあ、私は財力を生かしてカフェにでも行こうではないか。美味しいお芋フラペチーノは、受験勉強の机の上にはなかったものだ。

ということで、裾直しのスーツが出来上がる2時間、タリーズで作業してまいりました。

あれだけ嫌だ〜と約1週間(なが)駄々をこねて溜めていたにも関わらず、やっぱり自分が逃げられない環境に身を置けば筆は進むもので。

最初は注意力散漫なんだけど、取り留めのない思考が固まってきて、道筋がある瞬間すっと見えて、「これいいんじゃね?いけるんでね?」となり「この言い回しかっこよくない?すごくない?」となってきた段階でもう周りの音は聞こえない。

大体の原稿が仕上がったのが、ちょうど2時間後。ふぁっと音が聞こえ始める。タリーズを出た私は、海の底をずっと潜ってきたダイビング帰りの人そのものだ。

書く作業はツライ。自分に全責任があって、とことん自分の考えてることに付き合わなきゃいけない時間。
でも、書き終わったあとの息がうまくできる感じ、視界がちょっと開ける感じ、脳みその気持ちいい疲労感、嫌いじゃない。

これを仕事にしようとしてるんだから大変だなあ。

でも、嫌いで好きなんだから、仕方ない。

明日は小論文と記事執筆の試験。また長いこと潜らねばならんけど、がんばるぞー。

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