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【ブログ】ザ・おめでたズを聴いてくれ

こんにちは。クロシオです。

昨日、『ザ・おめでたズ』のライブに行ってきました。

2年前くらいにその存在を知って以降、ずっと大好きなアーティストグループだったんですけれど、ライブは未経験。そんな昨日吉祥寺でライブ、当日券が余ってるよ!という情報を知り、突発で行ってきました。

いや~~~~~楽しかった。

気持ちとしては昨日のライブの感想も書きたいんだけれども、それよりもこのグループの良さを語った方が応援になる、と思いまして。今日はこの『ザ・おめでたズ』を紹介させて下さい。ザックリだけれど。

ではどうぞ。

◆ ザ・おめでたズって何? ◆


まずはプロフィールリンクを貼っておきます。

長々と語るのも野暮なので、詳しいプロフィールは暇なときに上記のサイトを是非読んでみて下さい。2点だけ引用。

ザ・おめでたズは、富山県を拠点に活動する5MC1DJのラップバンド。(中略)「日常を祝う」をテーマとして楽曲・グッズ・映像作品等を制作。
メンバー全員が大学に在学中、大学の同級生であるヒヒ、やじまたくま、太郎、セキハラグチの4人が友達の誕生日をラップで祝うために結成。

ハイ。

もうプロフィールから緩~い幸せが流れてこない?このプロフィールめちゃくちゃ好きなんですよね私。このプロフィールの通り、何かしらの『お祝い』『記念日』をテーマに作品を作り続けているラップバンドです。

『友達の誕生日をラップで祝う』から浮かぶ楽しいノリ「だけ」ではなく、しっかりと曲も、PVも含めて非常に細かい所まで作りこまれております。

8.ラップをはじめたきっかけは?
ぼくがもともとHIP-HOPを聴いてたのもあったけど、みんなが自分の言葉を直接伝えられるプラットフォームとしてラップを採用したところはあります。だからザ・おめでたズはHIP-HOPってよりPOPなのかもしれませんね。リズムに合わせて言葉をのせるっていう楽しい遊びです。【ヒヒ】

上記リンクにあった質問の一つを引用。こう仰っているものの、曲の中身はしっかりとグルーヴを残したHIP-HOP。ブラックミュージックの暗いカッコよさと余韻を与えてくれつつ、決して緩さ、ホワッとした楽しさを失わせないフレーズが絶妙にマッチしています。

私は音楽を本当に齧った程度にしか学んでいませんが、それでも曲が繊細に作られていることが何となく分かります。歌詞の言葉選びも、時間の流れをフワフワと表す構成も本当に丁寧。好きです。

ライブ(私も昨日が初でしたが)も観客全員が楽しめるコール&レスポンス、ダンス、どこか緩さの残る盛り上げ方、かなり完成度の高い「お祝い」を感じました。真剣に色んな事を祝っているんだな、この人たち。いいな~。


◆  おすすめの曲は?  ◆

まあ語るより聴いた方が早いと思いますので、いくつかおすすメ曲を紹介してこのブログは終わります。

長々と解説的なものを語っていますが、リンクを貼ったYoutubeの動画だけでも観て、聴いて欲しい。

あ、私好みの曲を並べているだけなので、是非他の曲も聴いてみて下さい。いい曲ばっかりだよ!本当に。本当に!!


●バースデイスタッフ

誰にもある、一年一度の“誕生日”。主役はもちろん当事者なのだが、準備している側もまた然り。誰かのサプライズを成功させようと準備中の皆さん送る極上の準備TUNEです!(Youtubeより引用)

上記説明文が全ての曲。誕生日祝いを『準備する側』に焦点を置いたこの曲をまずは聴いて欲しい。PVも観て欲しい。あ、字幕付けてね。

どう?緩~くふざけてるでしょ?楽しくない?「あぁ~なんか良いな~。」「こんなことやりたかったなぁ~。」「ああいうの楽しかったよな~。」ってぼんやり浮かんでこない?

先程紹介したプロフィールだけだと、『日本のイベントをテーマに祝っている』という表面だけしか伝わらなかったかもしれない。けれど違うんですよ。この人たちは『イベントに今、参加している、そこにいる私たち』に焦点を置いているんですよね。 

加えて、あんまり音楽的な事は多く語れないんだけど、この人達はそもそも曲の作りがメチャクチャしっかりしてるのよ。覚えやすさを損なわないリズムとフレーズをガッチリ残しつつ、飽きさせない細かな曲の展開、音遊びを丁寧に挟み込んでいるというか。

PVもだいぶフザけている…ように見えて、「誕生日会の準備」と「HIP-HOP(ラップ)の曲っぽい視点」と「お祝い事である」という3つをしっかり両立させているんですよね。これ結構すごいと思うんだけど。なんであれ楽しいし。

…これ語りだすとメチャクチャ長くなるな。この辺にして次に行きます。



●トワイライト・ゾーン

7月13日『オカルトの日』を祝うこの曲。

個人的にはPVと曲全体の完成度はトップだと思います。めっちゃ好き。

このPV、どこかで見たことあるような『人間』が沢山登場します。オカルトを『信じる者』『語る者』『研究する者』『否定する者』『ネタになれば何でもいい者』とか。

不確かな存在を現実に、理屈に並べて何とかハッキリ「いる・いない」を証明させよう、もしくはお金にしようと蠢く人間達を端的に表していますが、そんなちっぽけな存在の人間を超越して、フラっと、唐突に、脈絡なく登場する謎の存在。適当に寝転びながら、きまぐれに飲み込む世界。

オカルトってこう遭って欲しい!』って想像、ロマンをメチャクチャ的確に表しているPVだと思います。




●GOOD BEER

8月4日『ビヤホールの日』を祝うこの曲。

大人向けの曲です。テーマだけでなく、曲の作りも。

『ビール』ってやっぱ、お祝い事には付き物のハッピーなイメージが先行するじゃないですか。それを曲にするならば、「イエーイ!乾杯!!」みたいな印象がありません?

しかしこの曲は、聴いていただければ分かるんですけれど、ちょっと切なさの残る曲調と、盛り上がりきらない静かな歌なんですよ。サビの部分にある歌詞『パッとしない気持ちも』『曇った気分も』と苦み(ビールだけに?)を残しており、PVも「ビールを飲んでハッピー」なだけでなく、失敗続きでしょんぼりしている中でビールを飲む構成。

『乾杯しよう、我らが日常』の歌詞にもあるように、この曲は特別な日をワイワイ騒ぐ訳ではなく、「ありふれた苦々しい日常も、とりあえず乾杯して、明日に行こう」という『仕方なさ』や『諦め』を残している気がするんですよね。それをビールというテーマで作り上げたのは凄くこう、渋いカッコよさを感じます。




●Skylight

2月3日と毎月23日 『不眠の日』

祝いというのは交感神経を働かせるだけではないよね。先ほどのGOOD BEERに続き、少し切ない作品です。

今日が終わらないもどかしさと虚しさ、明日への鬱屈とした想いをダウナーな曲調で展開する。何も解決しないまま終わるこの曲は、「仕方なく堪能する夜」をすごくリアルに描いていると思います。

あんまりこういう曲に主観を載せるとシラケる気がするので、この辺で。おめでたズ、アッパーな曲だけじゃなくて、こういうしっとりした曲もメチャクチャいいのよ。好きな曲もう2つ下に貼っておくね。

聴いて聴いて。是非とも。



●パーティチューン

しっとりした曲も良いけど、やっぱりエンジョイしたいよね!!

最後に紹介したいのはこの曲。恐らく『バースデイスタッフ』で準備していたパーティ当日をテーマにした内容です。

もう説明不要!聴いて!と言っても伝わるであろう底抜けに明るい曲ですが、ちょっとだけ歌詞に目を向けて。おめでたズらしい「その場にいるリアルさ」が丁寧に書かれています。サプライズを成功させたい「コソコソ感」「ニヤニヤ感」めっちゃ良くない?

終わらないお祝い、夜通し続くであろう緩~い楽しさ。好きです。全曲好きだけど。好きです。

YoutubeにはライブPVしかないので、こういうのが苦手な方はサブスクなんかで聴いてみて下さい。



◆◆終わりに◆◆

そんな感じ。いかがでした?

ピックアップして曲を紹介していきましたが、ほんと、サブスクで垂れ流していてもどの曲も本当に綺麗に作り上げている方々なので、是非聴いて欲しい。私に騙されたと思って騙されてください。騙してないから。ほんとほんと。

「長く語るのは野暮」みたいなことを言っておきながら結構長くなってしまった。何にせよ、『ザ・おめでたズ』是非聴いてみて下さい。緩~く幸せになれるよ。

私も、またライブ絶対行きます!ライブの感想、語ると止まらなくなるから一言だけ。ライブでも全然ブレないのなあの人たち。本当に楽しかった!!

ライブで一緒に踊ろう。みんな。良いから聴いて。良いから。いいから!!!


そんな感じで、以上、クロシオでした!!!





●おまけ

こちらもめっちゃ好きです。

回ればいいのよ元々空気