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下北沢 珉亭でラーチャンデビュー
下北沢の町中華、珉亭に行った話です。
店は、下北のメイン通りからやや外れ、どこかノスタルジックな雰囲気が漂う道沿いにある。
孤独のグルメやきたなシュランなど、多くのメディアに取り上げられている中華料理屋さん。
なんと、甲本ヒロトや松重豊が昔バイトしていたお店なんだそう。
店構えは、通りの中でもひときわ年季の入っている。
入り口の暖簾には「味で勝負」。ルッキズムを全否定する姿勢に、味への期待は高まらざるをえない。
店内に入ると、一階のテーブル/カウンター席と二階の座敷を選ぶことができ、私たちは二階を選んだ。
他のお客さんのテーブルをのぞいてみると、そのほとんどにピンクのごはんが乗っている。
おそらくこれが名物なのだろう。
店員さんに、「ピンクのごはんは何というメニューですか?」と聞いてみると、「普通のチャーハンです」と。
ピンクが普通なんだ、ますます気になる。
でも麺も食べたいなあ、ということで私はラーチャン(半ラーメン+半チャーハン)を注文。夫はラーメンを注文。
そして来たのがこちら。
・・・量が多い。半ラーメンも半チャーハンも、一人前ずつあるのでは?という量。
澄んだスープが、シンプルに美味しいラーメン。
つやつやのピンクチャーハン。
米の中の水分がしっかり留まっている感じと言えばいいだろうか。
パラパラなのにしっとり、それでいて、油っこくなく、ご飯の粒はしっかり立っている。
噛めば噛むほど甘みが広がる。
このピンクチャーハン、とにかく衝撃的に美味しい!
なんでピンクなのかは分からないけど。
ラーメンスープにちょっと浸して食べるのも良し。
無言でチャーハンとラーメンを交互に口に運ぶ作業を繰り返し、完食。
奇をてらわない安心感とボリュームたっぷりの満足感。
みんなが一度は食べたことのある、どこか懐かしい"ラーメン"と"チャーハン"。
なのに、ちゃんと「美味しい」と感動させる手腕。
なるほど、これが町中華か。
ごちそうさまでした。
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