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自分らしさとか探す暇があったら、本物に触れろよ

当時、私はファッションの学校に通っておりデザイン画担当のフランス人講師から「自分らしさを出せ」「個性がない」「もっとオリジナルのデザインを生み出せ」と口酸っぱく言われていました。

元来、古着好きの私は過去のアーカイブを引っ張りだしてきて、それに足したり引いたり小手先の遊び繰り返しながら悶々としていました。


結局そのフランス人からは「オリジナリティーが無い。過去のものを真似してるだけだ」と言われ "傷ついた風船" の異名を持つ私はあっけなく破裂。授業をボイコット。

結果、1年間留年をしました。(お母さんゴメン)

しかし授業をボイコットしても、学校には通っていました。

デザイン画が苦手でもパターンを引くことや縫製をすることが大好きだったからです。


パターンや縫製を学べるのはモデリズム(パターン)という授業でした。

モデリズムの授業中は本当に幸せで、自分の好きな服を夢中でつくりました。


そんな時にタイトルの言葉

「自分らしさとか探す暇があったら、本物に触れろよ」 とモデリズムの先生に言われたのです。

たかが10年20年しか生きてないお前の「自分らしさ」や「個性」が本当に魅力的か?それよりも、お前の好きな古着に真剣に向き合ってみろよ。誰よりも本物に触れてみろよ。


私はこの言葉でふっきれて、学生時代の時間と情熱のほとんどを古着の研究に注ぎました。余った時間と情熱は自転車づくりに充てました。

そして こんな卒制 をつくって大賞に選ばれ無事に卒業したのでした。

その後、社会人になっても独立しても「自分らしさとか探すくらいなら、本物に触れろよ」という言葉は私の宝物です。

ちょっと恥ずかしがり屋で口の悪いその先生は 故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る を教えてくれたんだと思います。


「過去の真似してるだけだろ」


なんて言われても、私はもう傷つきません。


頑張るーん人は報われるのですから。



がんばるーん

バルーン

風船が掛かってます。OK?

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ありがとうございます!半・分解展で会いましょう!
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ガラスのない美術館「半・分解展」を主宰 フランス革命から第一次世界大戦の衣服を分解し、100年前の「感動」を100年後に伝えるために生きてます