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ARM版WindowsでGoogleドライブからオフィスが起動できる! ーGoogleサイトで作るグループウェア(90)ー


この記事を読んで欲しい方

企業DXや校務DXの進め方に悩んでいる方
クラウドアプリの導入に悩んでいる方

①ARM版Windowsの悲劇

 ARM版Windows(10/11)は、パソコン版Googleドライブがインストールできない悲劇のOSです。(MacのVM上で動くWindowsも含む)
 そのため、Googleドライブ内から、スタンドアロンオフィスが起動できないという大きな問題を抱えていました。

パソコン版Googleドライブがインストールできない

 残念ですが、いまだにGoogleは対応するインストーラーを公開していません。

②AwesomeDrive と UniversalFileOpener

 ①AwesomeDrive(ASO) と② UniversalFileOpener(UFO)は、どちらもAODoc社のChrome拡張機能ですが、この2つをインストールすることで、ARM版Windowsでも、Googleドライブ内から、オフィスファイルがスタンドアロンオフィスで起動できることが確認できました。(MacのParallelsVM上のWindows11で確認)
 この2つはGoogle純正のパソコン版Googleドライブアプリケーションランチャーとは、全く別の仕組みで動作しています。
 この2つの拡張機能と一緒に、UFO用のSyncClientというソフトダウンロードしてインストールする必要があります。詳しくはこちら(英語)を見てください。
 ③SyncClientのダウンロード

  ①②③がすべて正常にインストールできると、Googleドライブを開くと、ASOとUFOの拡張機能アイコンに色がつきます。(Gドライブの表示以外では色が灰色で動作しません)

オフィスファイルが保存されている

②使い方

 Googleドライブを開くと、オフィスファイルの選択画面にOpenFileのミニアイコンが出てきますので、これをクリックします。

オフィスファイル3種

 ほどなくスタンドアロンオフィスファイルが開きます(注意!一番最初だけ、開くソフトを聞いてきますので、正確に指定してください)

ワードで開いた

 また、Googleドライブの+新規にオフィスソフトが登録され、ブラウザからスタンドアロンオフィスが起動できるようになります。

スタンドアロンオフィスがGoogleドライブ内から起動できる

 例えば、WORDを選択すると、ダイアログが表示され、ファイル名を入力してCREATEを押します。

ファイル名を入力

 するとスタンドアロンのワードが起動します。

ワードが起動

 保存は、GドライブのファイルIDと同じフォルダ名に保存します。

ファイルIDと同じフォルダ名に保存

 起動した場所のGoogleドライブ内にファイルが保存されます。

起動した場所のGoogleドライブに保存された

③パソコン側にはGドライブフォルダはない

 この方法は、パソコン側にGoogleドライブフォルダを作ってシンクロさせている訳ではありません。
 ファイルは、キャッシュとして保存されていて、直接パソコン側からエクスプローラーでの追加はできないようです。
 あくまでも、Googleドライブ内に保存(アップロード)されたファイルをスタンドアロンソフトで開いて使うことに特化しているようです。

キャッシュの中身を管理できる画面

④おわりに

 少々変則的ですが、ARM版WindowsOSでも、Googleドライブからスタンドアロンのオフィスファイルが起動できることがわかりました。
 これで、悲劇のARM版Window少しでも浮かばれると良いのですが。


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