#2 楽しさを求める

前の土曜日、久しぶりに全く練習が上手くいってないなと感じました。
理由は簡単で、年齢に対して、ルールを複雑にしてしまって、そこからの難易度の調整に手こずったからです。

「では、難易度調整だったり、教え方が上手くなれば解決するのではないか」

なんてことは重々承知してますし、言い訳地味てますが、まだ2年目。途上で当たり前だと思ってます。(決して、手は抜いてません。)


今回の件で考えさせられたのは、そんな自分の力不足への失望だけでなく、

「練習では、どこに軸を置くか」
ということです。

もっと言えば、
「小学校低学年の練習では、どこに軸を置くか」
ということです。

人によって色々な考えや、成功体験があると思います。

「小学校低学年はとにかく強度だ!」
「まず対人だ!」
「とにかく言われた通りにやれ!」
なんて人たちもいれば、

「まず基礎技術を固めましょう!」
「まず、相手DFがいないところでボールを扱えるようになるんだ!」
「自分なりに考えてみよう!」
なんて人たちもいます。

シーンによって、何が適当であるかは変わるので、優劣はつけません。


ですが、土曜の練習で発散されていた子どもたちのオーラは、

「そんなことはまだ細かすぎる視点なのではないか」

と思わせるきっかけになりました。

つまり、子どもたちが
「基礎技術の練習つまらない!」
「対人練習つまらない!」
「言われたことしかできないのつまらない!」
「一人でのボールタッチつまらない!」
「ほっぽらかしみたいになるのつまらない!」
と思えば、その練習は機能しないのではないでしょうか、という視点を呼び起こしたんです。


「楽しさ」

これに優先される軸はないのではないでしょうか。


少し趣旨は違うかもしれませんが、チョンテセ選手がYOUTUBEの動画で、

「上手くいくから、勝つから、楽しいのではない。楽しいから、上手くいくんだ。」(うろ覚えですが、、、)

なんてことを言ってました。

まさにそうだと思います。
まず、楽しくなければ、子どもたちは目も心もその方向を向きません。

低学年の子の中には、ボールに触れられなくとも、ミスをしても、楽しそうにボールを追いかける子がいます。

その瞬間は、確かに、その子にとって、
「楽しい」
はずです。

なら、その「楽しさ」が最初に生じるような練習を工夫することこそが、指導者の役割なのだと思いました。

そこが欠けてしまえば、獲得させたい技術やメンタルなんてものは夢のまた夢です。


初めの方に戻りましょう。

練習がうまくいってないことに気づいたのは、子どもたちの「楽しくないオーラ」だったんです。

そして、そこに施した処置は、「技術獲得のための難易度調整」でした。

既にインフルエンザになった人に、今更になって、すぐワクチン接種することを求めてしまったわけです。

もうかかってしまった人に必要なのは、症状を無くしたり、体力を戻すための休息やタミフルであるように、

つまらないモードに入った子どもたちには、楽しくなるような処置が必要だったんです。

長々と書きましたが、
今回の失敗では、
「楽しさを求める」
ことの重大さを、子どもたちが改めて教えてくれたんです。

目には目を、歯には歯を。
技術不足には基礎技術練習を、
つまらないには楽しいを。

そして、その「楽しい」が、子どもたちにとっては、全ての軸・土台であることを忘れないように。





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