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「お金」とは何か-学校では教えてもらえない「資本主義をハックする方法」

人生には様々な制約があります。その中でも特に人の自由度を奪うのは金銭的な制約であることが多いのではないでしょうか。私は今資本主義の象徴ともいえる、ニューヨークで生活していますが、このnoteでは私がキャリアやMBAを通じて体験したこと、感じている「お金と資本主義」について包み隠さずストレートに言語化していきたいと思います。読者の方が、このnoteを読む前と読んだ後で金銭的な制約から解放されるための行動の変化を起こしてもらうことが私としての意図です。

最近よく話題に上がる、テスラやスペースXの創業者であり、Twitterを買収したイーロン・マスクの資産は2420億ドル(約36兆円)です。一方で、このnoteを読んでいる、あなたの保有している資産はどの程度でしょうか。多くは会社員/公務員として働いている、もしくは学生の人だと思います。多くの人がそれぞれが自分なりにある程度の努力をし、しっかりとした大学を卒業し、一生懸命働いているにも関わらず、給料は低く保有する貯金・資産は殆どなくクレジットカード使用額の返済に追われているという人、もしくは良い大学を出てこれから就職を見据えており、全く金融資産がないという学生など、「お金の心配が頭の片隅に常にある」人が大半なのではと思います。

インスタグラムやX(旧ツイッター)を見れば、毎週のように海外旅行に行き、美食を食べて華やかそうな生活をしている人がいる一方で、日々の生活に四苦八苦している人も多いと思います。多くの人は心のどこかで、タワマンに住みたい、スポーツカーに乗りたい、海外旅行に行きたい、などの欲求があるはずです。では、早くから成功した人と、その他の大勢の人の「差」は何なのでしょうか。「生まれた家」、「運」などの要素を理由に挙げる人もいますが、それは一部の要因であり、「差」が生まれる大きな要素は他にあると私は思います。その「差」をどのように埋めていくのかは学校教育や親から教えてもらうことはなく、その本質を本noteでは説明していければと思います。

まずそもそも、あなたは「お金」をどう思っていますか?お金=稼ぐもの、相続するもの、トラブルの種など、回答は様々だと思いますし、「お金」を稼ぐということに追われている人が多いと思います。「お金」が原因で人間関係でトラブったり、人生が台無しになる人もいるのに、なぜか学校教育ではお金を稼ぎ方について、学ぶことは全くありません。結果として、お金を稼ぐことはテレビやSNSなどメディアからの情報による部分が非常に大きくなり、私自身がそうであったように「拝金主義」などの言葉に代表されるようにお金を稼ぐことが是とされない印象を子供に時に持っていた人も多いのではないでしょうか。

米国の調査では3000万ドル(約45億円)以上の資産を保有する人の3分の2はセルフメイド(家族からの相続なく自分で富をなした人)であることが判明しています。例をあげれば、世界一の投資家ウォーレンバフェット、スターバックスの創業者であるハワードシュルツ、Amazonの創業者ジェフベゾス、上述のイーロンマスクなどがセルフメイドです。では、こういったセルフメイドの資産家とそれ以外の人の違いは何なのか、を考える際に非常に重要な公式があります。多くの人の頭の中では、「お金」=「仕事からの給与」となっており、良い大学を目指すなど、高等教育を受けることの目的が就職のためと考えているためです。

このnoteをここまで読んでいる読者の方なら、「お金の心配から解放されたい」と思っているはずです。その考えを持っている人はまず「お金」=「仕事からの給与」という公式を頭から除去することが重要です。なぜ、この考えを除去する必要があるかというと、誰もが平等に持っている最も重要な資源(リソース)というのは「時間」であるからです。多くの人がこの事実を認識はしていますが、そのことを理解し日々の行動には反映できていないのです。

「お金」=「仕事からの給与」の公式通りに行動している限り、あなたの稼げる金額は、自分が投下した時間に合致します。仮に時給2000円で週40時間の労働をしたとすると、1億円稼ぐのにどの程度の期間を要すると思いますか?

答えは25年です。しかもこの数値は、税金やその過程でかかるコストなどの影響を考慮していません。つまり、上記の公式での行動しか取っていない人にとって、資産1億円を達成するには、質素な生活を25年以上を行い、既に貴重な「若さ」という資源を失った状態でしか得られないものなのです。

では、20代や30代でミリオネア、ビリオネアと呼ばれる人たちは、どのような原理原則に基づいて日々の行動を行っているのでしょうか。これらの人は、日本人の多くの人が持っていない、そもそも考えてもいない「お金の公式」を持っているのです。具体的には以下の公式を理解することが非常に重要です。

資本主義において、「あなたに支払われる金額=他人に知覚されている価値」です。分かりやすい例を挙げればサッカー選手でしょう。Jリーグの日本人最高年俸は大迫勇也の4億円です。一方で欧州を見れば、クリスティアーノ・ロナウドの年俸は約175億円です。これは市場と需要の大きさの違いに起因するものです。

「どれだけ懸命働くか」は稼げる金額に関係ないのです。例えば同じオフィスビルの中にいる「汗水たらして働く清掃業者」と「エアコンの効いた快適なオフィスで仕事をする会計士」では、当然後者の方が貰える金額は高いです。それはなぜかといえば、「清掃業者」が知覚されている価値が、「会計士」として知覚されている価値よりも遥かに低いためです。より分かりやすく言えば、「清掃業者」は誰でも出来る仕事で代替可能な他の人がそこら中に存在する一方で、会計士の仕事を代替できる人の絶対数が少ないからです。

とはいえ、「職を得てお金を稼ぐ」ということが短期間の間にミリオネアを目指そうとする場合、会計士であっても正しい手段ではないことは上述の通りです。イーロンマスクやジェフベゾスと、会社員の知覚される価値の違いは何に起因するのでしょうか。

ズバリ答えは「課題を解決する」ことです。多くの書籍などでも「課題解決」の重要性は取り上げられているかと思いますが、課題の大きさがあなたの稼げる金額を決定します。1億円を稼ぎたいと思っている人は、1億円のニーズがある課題を特定することが重要です。稼ぎたいと思っている人が、「お金」を追うことはナンセンスです。パラドックスに聞こえるかも知れませんが、稼ぎたいと考えている人が本来行うべきことは、スケールする課題を特定し、ソリューションを提供・販売することです。

消費者が本当に不満を持っていること、解決策を求めていることは何でしょうか。それを特定した上で、あなたが行うべきことは「スケール」する解決策を探し出すことです。例えば、単体の飲食店はスケールしませんが、事業開始からフランチャイズを見据えて行えば、スケールする可能性があります。SaaSビジネスなども良い例でしょう。一度サービスを作ってしまえば、その後は追加のコストが必要なく、売上が自動的に増加していける仕組みとなっています。

プロセスの自動化、効率化も同様に重要で、従業員を雇ったり、タスクをアウトソースすることが財務の観点から理にかなっているのであれば、すぐにでも実施すべきです。何もかもを自分でやってしまうのが良いと考えてしまいがちですが、どれだけ自分の時間を解放し、他のリソースを最大限活用できるかを俯瞰してみることが非常に重要です。

ここまで実施することが出来れば、あとはこの頑張りに対する報酬を得るときです。自動的に売上が上がっていく仕組みを構築することで、徐々に金銭的な制限から自分自身が解放されていきます。その上で、そもそも「お金を稼ぐ」ことは手段であり、他にあなた自身がやりたいことがあったはずです。何かやりたいことがあるにも関わらず、常に頭の中に「これを金銭的に実施するだけの余裕があるか?」を自分の頭に問いかける状態から脱することがそもそもの目的だったはずです。

このnoteは「お金」とは何か、という命題に対して説明しながらも、より本質的な問は「最も重要な資源である自分の時間を、お金を稼ぐためだけに好きでもない仕事に費やしていないか」ということです。あなたの人生は起きて職場に行き、TVやYoutubeを見て、寝るという生活の繰り返しになっていないでしょうか。「あなたの人生に残されている時間はどれくらいあるのでしょうか?」更には、「その中で自分が健康な状態で自分自身に費やせる時間はどの程度残されているでしょうか」。

このnoteを読んでも、今のお金のために時間を売るルーチン化した生活に満足しており、何もアクションを起こさない人も多いでしょう。その一方で、「今後お金の心配をしたくない」という人も一定数存在すると思います。

そんな人に改めて、重要なメッセージを繰り返します。「お金を追うな、課題を追え。そして、スケールする解決策を見つけろ」です。勿論、この解決策の実施には困難・苦難が伴うと思います。但し、それがやる価値があると直感的に感じたのなら、今すぐにでも行うべきです。悩んでいる間に「時間」という取り戻すことが出来ない、最も重要な資源は刻一刻となくなっていきます。

課題への解決策を実行したとしても、失敗することも多々あると思います。仮に失敗したとしても、そこからどれだけ早く学び、改善策を次に生かせるか、そしてそれを継続できるかが成功か否かを分水嶺です。イーロン・マスクのスペースXですら何度もロケットの打ち上げに失敗しています。

翻って私自身、この過程の途中であり、まだまだなりたいと思っている姿に向かっている道半ばです。私自身、失敗することは当然で、そこからどれだけ早く学べるか、どれだけ熱量を持って継続できるかを意識することで、最終的には「お金から解放され」、自分の本来やりたいことに時間を費やすことが出来るようになることを願っていますし、このnoteを読んでくれた人が一人でも多く、読む前と読んだ後で行動に変化があることを願っています。

以上、いかがだったでしょうか。今回は自分がこれまで「お金」について考えていたことを、言語化してみました。今後も資本主義におけるキャリアの考え方、お金の稼ぎ方などを発信していきますので、是非「いいね」、「サポート」をしてもらえると嬉しいです!

また他にも読書知、MBA、戦略コンサルの学びを纏めたnoteを作成しているので、そちらも参考になれば嬉しいです。




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