ポスト戦略コンサルの具体的なポジション（1500万円以上の案件のみ）

戦略ファームである程度のポジション・年次になると、色々な面白いポジションのオファーが届くようになります。今回のnoteでは、戦略ファームの扉を叩く前の私が知りたかった、ポストコンサルの具体的なオファー・ポジションについて実際に私にこれまで届いた案件を中心に紹介していければと思います。下記のツイートの通り、マネージャーもしくはアソシエイト/コンサルタントでマネージャーロールを担う段階まで経験すると、事業会社でも最低1200万円のベースは担保出来るようになってきます。その上でコンサル以外の自分の職歴やスキル、そして対象業界によって金額に違いが出てくるというのが一般的な基準になると思います。中でも外資PEはやはり最も給与水準が高い印象で同じファームで働くマネージャーは、PAGからトータルコンプで5000万円のオファーが出ていました。そういったポストコンサルでの有力なキャリアパスの情報は意外と限定的で、しっかりとエージェントと関係性を構築しないとconfidentialなポジションで具体的な条件や内容を知らない人も多いと思います。ポストコンサルの転職先はその後キャリアを決める上でも非常に重要だと個人的には思っており、その選択次第で中長期のキャリアへの影響も大きくあることはこれまでの上司や先輩を見ていて思いますので、就職・転職時に最も重要な情報をあればあるだけより良い決断が出来ると思っています。

それではここから、①PEファンド（MBK、CVC、KKR等）、②外資PR傘下の大型投資先企業、③外資事業会社メーカー、IT、④総合商社の順で、職務内容や応募要件、年収といった観点を纏めています。

参考までにどういった情報をカバーしているかという観点から、サンプルとして面白いオファーだと思った1社の情報を載せておきます。

【企業名】ヤマシタ：企業概要1963年にリネンサプライ会社として設立。全国のホテルや旅館をはじめ、研修所や保養所・スポーツクラブなどに、寝具・リネン・カーテン・ユニフォームなどの多彩なレンタル商品を提供
【募集職種】経営企画責任者（部署：社長室）
【職務内容】
・社長のパートナーとして、ビジョンを即座に言語化、モデル化し、世界的な戦略コンサルティングファームが出すアウトプットレベルの成果物を自ら作成すること
・1兆円企業へ成長するための非連続なビジネスモデルと長期事業計画を自ら描き、実行可能な戦略に落とし込むとともに、ビジネスの効果を定量的/定性的に把握する仕組みを作ること
・戦略を実行するビジネスプロセスを自ら設計し、短期・中期の経営目標を各事業本部と経営層と連携して実現し、効果・効率を定量的/定性的データ・ファクトに基づき、継続的カイゼンを行う仕組みを作ること
・マネジメントプロセス、意思決定プロセスおよびコミュニケーションプロセスを最適化し、迅速に意思決定できる組織活動を実現すること
・上記で作った仕組みを活用して、現場のマネージャー、社員とともにビジネス目標を達成しきること
＜アカウンタビリティ＞
・長期戦略および中期経営計画の策定に責任を持つ
・指標、事実をもとに計画と実行のギャップの分析およびキャッチアップを行い、全社事業計画達成に責任を持つ
・各経営層、事業部門、本社部門の戦略、計画立案、指標の策定に対して、戦略のプロとしてコーチングおよび支援をする責任を持つ。
・経営会議、ビジネスレビュー会議のマネジメントおよびファシリテーションを行い、ビジネスのさらなる成長、課題の発見および継続的カイゼンに貢献する。
・全社および部門のKPIの設定および、全社と部門の目標の連動性に責任を持つ。
・戦略上重要なプロジェクト、プログラムのマネージャーとして、プロジェクト、プログラムの完遂に責任を持つ。
・人事部門と協力をして、マネジメント層の育成をサポートする。
【応募要件】
＜言語＞
Japanese - Native　/　English - Intermediate
＜業務経験＞
・戦略コンサルタントとしての経営戦略、事業戦略、経営全般に関する知見 ※3~5年
・従業員数：1000人以上の事業会社の事業企画、経営企画経験歓迎
・データ分析ツールを活用した解析・統計処理の業務経験歓迎
＜歓迎要件＞
・市場調査・中長期戦略策定の経験
・多拠点展開をしている企業の事業戦略に関するコンサルティング経験
【年収】1800万円～3500万円
【賞与（実績）】2回（合計　年収の17％（約2.5カ月分））