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私のベッドサイドでの癖

おはようございます、理学療法士のおかむーです。

今回は、「私のベッドサイドでの癖」を、お話しします。

癖になっていることと言っても、仕事前の験を担ぐルーティンではありません。

自身の腰を守る仕草です。

やり方は一つ。

ベッドに片脚を乗せる。ただそれだけです。

セラピスト     対象者


これにより、前傾姿勢が少なくなり、対象者に近づくことで腰にかかる負担が減ります。

これは、理学療法士になって早い時期から実践し、途中から無意識に乗せるようになり、癖になってしまいました。

この仕草は、ベッドサイドと言わず、治療用ベッドやプラットフォームで、ちょっとした事でも同じです。

お陰様で、このような仕草や自分なりの介助の仕方を身につけてから数十年、理学療法で腰痛は起こらなくなりました。

病院での臨床時代、学校の教員時代、この仕草を指導してきましたが、癖になるまで身につけてくれたかと言うと疑問です。

ある生徒からは、実習で実施したら、指導者から「患者様が寝ているベッドに足を乗せないように!」と言われたと、実習後のセミナーで聞きました。

まず、大事なのはセラピスト自身の体です。

自分が腰を痛め休職したら、待っている患者さんが困ってしまいます。

これとは違いますが、私も学生時代、患者さんが車椅子に乗っていてベッドに移る際、患者さんではフットレストを上げられず、私がお手伝いしました。

その時、私は足でフットレストを上げようとすると、指導者から「足で上げるとは失礼な!手で上げなさい!」と叱られました。

その時、私は心の中で、「足を乗せるものを手で上げたら、手に菌がついてしまうのに!?」、でも「その直後で手を洗えばいいか」と思いました。

当然、指導者には逆らえませんから、手でフットレストを上げました。

その後、手を洗いに行こうとすると、指導者から「どこ行くの!?患者さんを寝かせてあげて、患者さんが第一でしょ!」と言われ、指示に従いました。

※当時は、「患者様」という言葉は使われていない時代です。

私も若く、患者さんが安定した座位がとれるかどうか確認もせず、その場を離れようとする失態はありましたが、それでも「この手で・・・!?」と未熟ながら思いました。

もうかれころ40年以上経ちますが、未だに覚えています。

つくづく考えさせられる出来事で、その後の私の行動にも影響(逆の意味で)を与えた内容です。

昭和とは、任侠とアナログの時代でした。


最後までお読み頂きましてありがとうございます。


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