人材適性だけでは片づけられないもの
社長:「おい。A君(営業)。君は全然お客様と会ってないな。
社内に居ても仕方ないだろ営業なんだから。
営業だったら営業らしく外に行って100枚名刺配ってこい!
とにかく人の集まる所へ行って名刺配り終わるまで帰って来るなよ!
人と会わなきゃ営業じゃないだろ!」
A君:「社長。私はあまり外には行きませんがメールで反応あった先に
電話でアポ取って営業してますよ。」
専務:「電話で営業だ?ちゃんとお得意様周りはしてるのか?
きちんと顔見せて挨拶しないとダメだろ。 気遣いが出来なかった
ら営業失格だぞ」
先輩:「A君はパソコンに向かってばかりで何やってるかわからないyo。
社長も専務も取引先に行けって言ってるんだから新しい商品持って
アポなしで直撃しちゃえyo。
新しい商品面白いから持って行けば絶対売れちゃうyo!」
A君:(俺、むやみやたらに外行きたくないよ。営業成績は一番いいんだから
放っておいてくれないかな)
。。。
社長:「と言う事だからさっさと外へ行ってこい!100枚名刺配るまで
帰って来るなよー!」
専務:「いつも行かないんだから手土産でも買って得意先回りもして
来いよ」
先輩:「突撃突撃yo」
納得行かないながらもA君は外へ行き続けることになり、
A君の営業成績は下がり続け、やる気も失い。。。
A君:「あ~面倒臭い!この会社は俺のやりたいようにやらせてくれない!
ボン!(何かが弾けた音)」
結局A君は退職することになりました。
ここで種明かし。
社長=「情熱と社交」適性
専務=「調和と献身」適性
先輩=「創造と革新」適性
A君=「論理と効率」適性
A君の退職は、違う適性の3人がA君に自分たちのやり方を押し付けた結果の悲劇でした。
と言うのがいつもの解説。
だけど、もしかしたらA君の営業成績が下がったのは
違う適性のやり方をさせられたから、ではないかもしれない
というのが今日の続きのお話。
新しい人と出会う、気遣いが出来る、自社の商品に絶対の自信がある。
このどれもが適性とは関係なしに営業にとっては大切な要素。
そこを排除して自分のやり方を貫こうとしたから営業成績が下がったのかもしれません。
自分の適性ばかりを重視して「適性がないものはやらなくて良い」という事では無いのよね。
普遍的に大切にすべき事はやっぱりあるのです。
A君の営業成績が下がった本当の理由は分かりませんが、
適性を活かしながら、普遍的に大切にされるものは大切にしていく姿勢を忘れないようにせねばですね。
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美香
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