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『稲盛和夫一日一言』9/6(火)

こんにちは!
『稲盛和夫一日一言』 9/6(火)は、「企業経営の根幹」です。

ポイント:企業経営とは、売上と経費、その差額である損益、たったそれだけ。

1998年発刊の『稲盛和夫の実学 ー経営と会計ー』稲盛和夫著 (日本経済新聞社)のまえがきの一部を紹介します。

本書は、私の考える経営の要諦、原理原則を会計学的視点から表現したものであり、少し過激な表現ではあるが、「会計がわからんで経営ができるか」という思いで出版させていただいた。それは、混迷する時代に、血を吐くような思いで叫んでいる、私の叱咤激励であることをご理解いただきたい。

多くの経営者は売上を増加させようとすると経費も増えて当然だと思っています。しかし「売上最大、経費最小」を経営の原点とするならば、売上を増やしても経費を横ばいか、減少させる、それができれば、利益を最大化することができます。

経営がうまくいっているか否かは、その会社が利益を出しているか否かを見れば分かります。会社経営の実態を表すのは会計的な数字ですから、会計が分からなければ真の経営者にはなれません。

京セラでは、経営の実態を正しく把握し、更なる発展へと導くために「7つの基本原則」を中心とした稲盛会計学の社内研修が実施されています。

その中で稲盛名誉会長がよく話をされてきたのが「夜なきうどんの屋台を引く」という話です。複数の幹部社員に5万円の元手を渡して、「しばらく会社に出てこなくてよろしい。屋台一式を貸すから、1か月間毎晩、京都のどこかでうどんを売ってくる。渡した5万円を1か月後、いくらにして持って帰ってくるかがあなたの実績だ」と実地訓練に送り出す。仕入れからだしの取り方、屋台を置く場所も売値の設定もすべて本人任せ。屋台ひとつでも、そこには無限の選択肢がありますから、1か月でも大きな差が出てきます。

本年3月、教育研修アドバイザーとして開業してはや半年。京セラ在籍中、日々の生産活動や研修で学んできた「売上最大、経費最小」を今どれだけ実践できているか、反省することばかりです。しかし、ただ反省しているだけでは経営数字は動きません。まずは、売上最大に向けて全力でアクションしていくしかないか!(常に経費最小を意識しながらですが…)


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