『稲盛和夫一日一言』3/1(水)
こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 3/1(水)は、「六つの精進 ①」です。
ポイント:心を磨く指針として大切な「六つの精進」:
1.誰にも負けない努力をする
2.謙虚にして驕(おご)らず
2011年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅡ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究部編/非売品)の「六つの精進」の章の冒頭で、稲盛名誉会長は次のように述べられています。
全国の中小中堅企業経営者の皆さんが集まる盛和塾で、初期のころに私が経営の要諦について話したことをまとめたものが、この「六つの精進」の始まりです。また「稲盛経営十二ヵ条」は、この六つの精進がきっかけで、その後もっと詳しい話をしてほしいとの要望に応える形で生まれたものです。
今から申し上げる六つのことを守っていけば、企業経営もうまくいき、同時に個々人にも素晴らしい人生が開けていくのだと、私は信じています。ですから、皆さんにも、ぜひ実践していただきたいと思っています。(要約)
本日は「六つの精進」の1と2を紹介します。
1.誰にも負けない努力をする
人は誰でも、自分は努力している、頑張っていると主観的に考えがちです。しかし、本当に素晴らしい人生を生きていこうとするならば、人並み以上に努力を払い、仕事に一生懸命打ち込むことが大切なのです。
そのためには、まず仕事を好きになることです。そして、好きだからこそそれに没頭でき、悔いがないという状況をつくることが必要です。
それは仕事に惚れ込んで、夢中になって、人並み以上の努力が自然とできるような状態に自分を置くということです。
これが、誰にも負けない努力をすることの要諦なのです。(抜粋)
今日の一言には、「人よりも多く研鑚(けんさん)する。またひたむきに継続すること。不平不満を言うひまがあったら、1センチでも前に進み、向上するように努めること」とあります。
人は一生懸命に働くことによって精神が統一され、心が磨かれていきます。この「誰にも負けない努力をする」ことには、あたかも修行をしたかのごとく、立派な人間になっていくという付録までついてくるのです。
2.謙虚にして驕らず
「ただ謙のみ福を受(う)く」という言葉があります。人は謙虚にして初めて幸福を受けることができるという意味です。
世の中では、人を押しのけてでも、という強引な人が成功するように見えますが、決してそうではありません。
成功する人とは、内に燃えるような情熱や闘争心、闘魂を持っていても、謙虚で控えめな人です。生きていく上では、謙虚な振る舞い、謙虚な態度が大切なのです。
しかし、人は往々にして、成功したり、地位が上がると、謙虚さを忘れ、傲慢(ごうまん)になりがちです。
こうしたときにこそ、「謙虚にして驕らず」ということが、なおのこと大切になるのです。(抜粋)
今日の一言には、「謙虚な心が幸福を呼び、魂を浄化させることにもつながっていく」とあります。
謙虚さがある人は、一生懸命に努力をします。誰にも負けない努力をするのも、一生懸命に働くのも、謙虚さがあるがゆえのことです。しかし、人生がうまくいき始める、例えば仕事が成功し、会社の中でも地位が上がってくると、今まで謙虚だった人の人間性がだんだんと変わっていきます。
自分では気づきませんが、周囲からちやほやされ、大事にされるようになると、知らず知らずのうちに謙虚さが失われていき、人間性が傲慢になっていくものです。そうして、成功した人の多くが没落していくわけです。
ちなみに、私の信条は「謙虚にして驕らず、さらに努力を」です。いくら年齢を重ねようとも、謙虚さを失わず、かつ決して驕ることなくさらに努力を続けていく。今後とも、この信条を心に深く刻み込んで生きていければと思っています。
昨年3月1日付けでシニア起業しましたので、本日、無事?創業2年目を迎えました。今後ともフィロソフィ関連の発信を継続していきたいと思っていますので、引き続き宜しくお願いいたします!
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