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『稲盛和夫一日一言』4/26(水)

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 4/26(水)は、「夢見る夢夫」です。

ポイント:果てしない夢を次から次へと描き続け、その夢の中で事業を展開していく。仕事を離れているときでも、常に願望を心に抱いていく。

 2001年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅠ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究部編/非売品)の中で、夢を描いて努力を重ねていくことの大切さについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 夢を描くということは大変大事なことです。会社を始めたころ、私はよく従業員に自らの夢を語って聞かせたものでした。
 会社でも、家でも、私は自分のことを「夢見る夢夫」と呼んで、いつまでも夢を追いかける青年でありたいと考えていました。

 どんなに現実が厳しく暗かろうとも、自分の心まで病んでしまうようなことがあってはなりません。常に明るく、希望にあふれた夢を描いていくことが大切です。
 ついていなかった青少年時代、それでも夢見ることを忘れず、自分の人生に明るい希望の灯をともし続けたおかげで、実社会に出た後、素晴らしい人生を歩むことができ、今日の自分があるのだと私は信じています。

 自分の心に絶えず夢を描いていれば、きっとそれは現実になります。私はそのことを、ぜひ皆さんに理解していただきたいのです。
 もちろん、「夢を描く」ということも、人生方程式にある「考え方」の一つです。つまり、ロマンチックで素晴らしい夢を描くような「考え方」を持っていれば、その通り人生は素晴らしいものになるということなのです。

 ただし、「夢」は漠然としたものでもいいのですが、事業においては、その目的や目標といったものを具体的に思い浮かべるほうがいいと思います。リアルな数字や目標をはっきりと描くことも必要です。
 そのような夢や目標を描き続けていけば、必ずその通りになるはずだと私は信じています。
(要約)

 何の努力もしないで、ただ大きな夢だけを描いていたのでは、いつまでたってもその実現は望めません。そればかりか、「アイツは大げさなことを言っているだけの単なるほら吹きだ」と言われてしまうでしょう。

 描いた夢に至る、手っ取り早い手段や近道があると思ってもがいてみても、そんなものは見つかりません。一歩一歩、毎日毎日の進みがあまりに遅く、こんなペースでは一生かかっても夢など実現しないのではないかと不安になることかもしれません。しかし、日々の地道な努力なくして、高みを望むことはできないのです。

 イチローの名言からひとつ。
 小さいことを積み重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道

 いくつになっても、「あなたの夢を教えてください」と言われて、即座によどみなく自らの夢を語ることのできる「夢見る夢夫」君でありたいと、私は思っています。


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